名手・達人の言葉

2008.06.04

私をうしろに乗せて1番ティグラウンドまで、ノンストップで走ってくれませんか? ゲーリー・プレーヤー

 ゴルフは時間厳守のゲームだ。1番ティオフの時間を5分過ぎると競技委員会は選手に競技失格を言いわたせる、というルールがあるのだが、その試合の委員会の運用によっては、自分の組のプレーヤーが2打目を打った以降が失格としていることもある。

 いずれにしろ遅刻は厳禁で失格をともない、遅れたことに正当な理由があって委員会がそれを認めない限り許されない。このルールだけは厳として守られている。

 1980年の全米オープン。2日目の朝、セベ・バルステロスは車でコースへ向かう途中、2度の交通事故に遭遇し、渋滞に巻き込まれ、コースへ着いたのは、セベの組がティオフする時間。

 入り口にいる役員に急かされ、ロッカーから1番ティグラウンドに全力疾走したが、すでに7分が経過。次の組がティオフしたその瞬間、セベの競技失格が決定した。

 世界中を巡るツアープロ達は、常にこんなアクシデントに遭遇する危険性をはらんでいる。

 そんな経験の中で、ゲーリー・プレーヤーは絶妙なテクニックを発見!? したというわけだ。ある時、大渋滞に巻き込まれてしまった。車を降りたプレーヤーは、見ず知らずの人のオートバイに近づき、自分の名前を名乗り、「この渋滞で試合に間に合わないので、」に続き、表題の言葉が発せられたのだ。

 この成功話をききつけたツアー仲間、リー・トレビノ、トニー・ジャクリンなどはプレーヤーに習って、何度か窮地を切り抜けたという。

 
■ゲーリー・プレーヤー
(1935年~)
南アフリカのヨハネスブルグ生まれ。母親を幼くして亡くし、父親は炭鉱で働き、貧困な少年時代を送った。スポーツ万能であったが、ゴルフを選んだのは15歳のとき。その6年後には南アオープン優勝。地元有志のサポートで米ツアーに参戦。そこからプレーヤーの運は開ける。メジャー優勝は、59年全英オープンを皮切りに、全英は計3勝(68、71年)、マスターズ3勝(61、74、78年)、全米プロ2勝(62、72年)、全米オープン1勝(65年)の全9勝。米ツアーで24勝、シニアツアーで19勝を含んで全世界で150勝以上を挙げた。ニクラス、パーマーとともに『ビッグスリー』として、世界のゴルフシーンをリードした。ニックネームは黒豹。日本にも馴染みが深く、青木功と親しい。プレーヤーが持つ牧場の愛馬には青木の信条「忍耐=ニンタイ」の名前をつけた。

 

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