名手・達人の言葉

2008.05.14

Face The Fear!(恐れと向き合え!) アニカ・ソレンスタム

 今季限りで、ツアー競技からの引退を表明した女王アニカ。昨年こそ体の故障で、11歳年下のロレーナ・オチョアに賞金女王の座をゆずったものの、それまで5年連続を含む8回の賞金女王。圧倒的強さを誇り、ツアー通算72勝をマーク、文字通りのアニカ時代を築いてきた。

 今季は故障も癒え、すでに3勝をあげ(5月14日現在)、完全復活の狼煙(のろし)をあげたかにみえた矢先の引退宣言だった。今後は「多くのものを与えてくれたゴルフに恩返しをしたい」と、メッセージ。

 そんなアニカが栄光への道をひた走るきっかけとなった2001年のナビスコ選手権でのこと。最終ラウンド前、バイザーのひさしの裏側にスウェーデンの母国語でこの「言葉」を書きつけた。

 メジャーはその5年前に1勝していたのみで、このチャンスをどうしても逃したくなかったアニカは心でつぶやく。

「あなたは今、自分が望んだ場所にいる。あなたは前にもこの場所にいて、そして勝った。もう一度同じことをするだけ」。

 そのためには怖がるなよ、ビビるなよという決意を口にし、文字にしたわけである。そしてその文字を、リーディングボードは見ずに、ひさしの裏側だけを見続けたというのである。

 結果を恐れないという自分自身への誓いの「言葉」――。それからアニカはビッグワンの頂点をめざして、突き進むことになるのである。(このことはゴルフダイジェスト社刊『アニカ・ソレンスタム 54プレゼンツ』に詳しい)

 
 
■アニカ・ソレンスタム
(1970~)
スウェーデン生まれ。幼少の頃は国民的英雄のビヨン・ボルグに憧れ、ジュニア・テニスに打ち込むが、12歳になってゴルフに転向。1987年ナショナルチームの一員となり、アニカを飛躍させる師となるピア・ニールソンと知り合う。奨学金でアリゾナ大学在学中に世界アマ制覇。1991年NCAAルーキー・オブ・ザ・イヤー、1991、1992年オールアメリカン選出。1993年プロ転向。1994年LPGAツアー参加。初優勝は1995年全米女子オープン。以後勝利を重ね、72勝(5月14日現在)。メジャー10勝。2003年ゴルフ殿堂入りも果たした。2008年シーズン途中で、今季限りのツアー競技からの引退を表明。

 

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