名手・達人の言葉

2008.01.23

3オン1パットのパーでも、スコアカードには4としか書かない。 中部銀次郎

 12月14日は中部銀次郎の命日である。

 中部を慕う仲間でつくられていた「シルバークラブ」は子息の隆氏に譲られ発展解消したが、それでも命日には克子夫人を中心にごく内輪の古い仲間、3組ほどで東京GCでラウンドし、中部を偲ぶのが恒例になっている。

 そのラウンド中は、それこそ中部が一緒にいるような感覚でみんな話し合うのだが、その口癖のひとつが表題の「言葉」。

 パーオンのパーを狙うのはゴルファーの性であろう。

 かっこよくパーオンして2パットでのパーをとると胸を張ってみせる。

 反して、ドライバーも次打もミスして、しかしアプローチが寄ったり、それでなくてもロングパットが入ったりすると、正当のパーをとったほうからは「汚ってねえパー!」と歯がしみして悔しがられるものだ。

 そんな時、中部は

「スコアカードには汚いパーとか、ドライバーショットをチョロしたなどとは書きませんよね。3.5とも4.5とも書かず、ただの4なんですよ。どんな方法でもいいから4にする。それには安全なほうへわざと外したりする。それも4への道なんです。パーには綺麗も汚いもなく、数字の4だけなんです」

 スコアカードに書く「4」を知ること。

 それこそが、ゴルフマネージメントという概念を知ることだと、中部は我々に諭してくれていたのである。

 
■中部 銀次郎
(1942~2001年)
山口県下関市に大洋漁業を営む一族の御曹司として生まれる。虚弱な体質のため、幼少より父の手ほどきでゴルフを始める。長ずるにしたがって腕をあげ、天才の出現と騒がれた。甲南大卒。60年、18歳で日本アマに出場。62年、20歳で日本アマ初優勝。以後64、66、67、74、78年と17年にわたり、通算6勝の金字塔をうちたてた。67年には西日本オープンでプロを退けて優勝。プロより強いアマといわれた。しかし、プロ入りはせず、生涯アマチュアイズムを貫いた。01年、永眠。

 

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