名手・達人の言葉

2007.10.10

世界に伍するには、いかにドローボールをコントロールできるかだ 尾崎将司

 ジャンボ尾崎は技術談義が大好きだ。
 若い時から、今もきっと。
 だから、オフのトレーニングでプロ仲間集めてやるのも、実は技術論をみんなで侃侃諤諤(かんかんがくがく)やりたいからだという側面もあるのだ。

 トーナメント会場の練習場では、自分は練習しなくても、若手のアドバイスにはよくのってやっているのも、傍で聞いてみるとスキル論である。
 そこではプロ同士でしか理解できない高度な技術言葉が飛び交う。
 いくらゴルフを知っていたとしても、所詮はアマチュアである記者が質問しても冷淡な理由がそこにある。

 話はそれたが、そういう状況で聴いたことがある「言葉」を紹介しておこうと思うのだ。

「ドローボールはフェードボールと違って、チェックポイントがたくさんある。フェードはフェード幅の大小の違いだけだが、ドローは体をコントロールしなければ、チーピンにもなるし、プッシュアウトにもなりうる。だからフェードを持ち球としていても、ドローをコントロールしなければ、世界ランカーにはなれない」

 たしか、そういうような話であった。
 理論肌ジャンボの面目躍如としてとりあげた次第である。

 
■尾崎将司
(おざき・まさし、1947年~)
1947年、徳島県に生まれる。幼年時から野球に熱中し、海南高では投手、4番バッターで甲子園選抜で優勝。卒業後プロ野球・西鉄ライオンズに入団するも、芽が出ず、プロゴルファーへ転身。70年プロテスト合格。そこから天賦の才能は花開き、遅咲きのライバル青木功とともに、日本のトーナメント隆盛の礎をつくった。07年10月の段階で勝利数113(海外1回)。賞金王になること12回。国内では圧倒的な数字を残している。何より驚かされるのは79年から7年ほど不振に陥ったが、そこから復活し、再び尾崎時代を出現させた。世界のスポーツ界でも稀有のことであろう。ただ画竜点睛を欠くのは、青木功が米ツアーで活躍し、殿堂入りを果たしたのに対し、海外参戦へは消極的であったことだろう。

 

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