名手・達人の言葉

2007.07.25

私がキャディに訊いたのはピンまでの距離だ。左右に何があるか知っても、集中力をなくすだけだからね。 アーノルド・パーマー

 パーマーが全米でのヒーローになったのは、1960年の全米オープンのときだ。

 最終日、65を出して優勝したさまは、史上初の全米ネットでゴルフ中継された。
 つまりTVという新媒体によって、”見せるゴルフ”を演じた役者、パーマーを時代の寵児へと押し上げたわけである。

 アーニーズ・アーミーという”追っかけ”が生まれ、パワフルなハイフィニッシュによるパーマーズ・チャージ(攻撃)に拍手と喝采を送った。

 危険を怖れず、ピン一直線に狙うゴルフにゴルフを知らない人までも巻き込み、それまでの米国のゴルフシーンを一変させてしまった。

 そんな頃に放った冒頭の言葉。
 ピンだけを見て、眦(まなじり)を決しているパーマーの姿が彷彿とするではないか。

 しかし、ゴルフの本質のひとつは”守る”こと。
だからだろう。勝つときは圧勝、負けるときは大逆転を期したことも。

 さらに、3回も2位はあるのだが、ついに全米プロの栄冠だけはとれずに、グランドスラマーの称号だけは得られずにいることも、攻撃中心のゴルフスタイルの故かもしれない。

 しかし、それがまたカリスマ性を呼び、米国史上最も人気があったといわれる所以なのでもある。

 
■アーノルド・パーマー
1929年米国生まれ。ウェイクフォレスト大学在学中に全米アマ優勝。PGAツアーに参加。60勝をあげている。シニアで獲得したタイトルは10勝。ツアーでの勝利のなかには全米オープン、マスターズ、全英オープンのメジャータイトルも含まれているが、全米プロは2位は3回あるが、優勝はなく、グランドスラマーにはなっていない。しかし、プロ入りから一貫して、チャージ・スタイルは変わらず、圧倒的人気を呼び、アーニーズ・アーミーなる親衛隊を生み、国民的ヒーローとなった。ゴルフを米国のメジャースポーツの地位へと引き上げる牽引力となった。

 

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