名手・達人の言葉

2007.05.16

マネーランクのトップに立ったことなんて、一度もないよ。アルコールの消費者ランクでは何度もあるがね。
ファジー・ゼラー

 生存しているプロで、ジョーク好きといえば、
この欄で何度か登場しているリー・トレビノと
このゼラーが双璧だろう。

 陽気なのは両者とも共通するのだが、
ジョークの質においては大分趣が変わるような気がする。
トレビノは他愛ないジョークを多発するが、
ゼラーはともすれば皮肉と揶揄が混じることもある。

 例えば、タイガー・ウッズがマスターズに初優勝したときに、
「来年のチャンピオン・ディナーであの坊やが
ハンバーガーや、カラードグリーンを
オーダーしないように願いたいものだね」
などと、誰が聞いても際どいなあと思うコメントをしている。

 マスターズではトーナメントの始まる前に、
歴代チャンピオンがグリーンジャケットを着、
一同に会してディナーをとる。

 その際、メニューを注文する権利は
前年度チャンプにあるのだ。

 街角でほほばるのが似合うハンバーガーなんか、
ディナーなどで注文なんかしないでという揶揄、
それに当年のグリーンジャケットまでもという、
タイガーの強さに対する皮肉が込められていた。

 しかもそこにカラーという言葉をくっつけたため、
差別的言辞ではないかと問題になったわけである。

 ゼラーはそんなつもりで言ったわけではないだろうが、
皮肉と揶揄がきつすぎるジョークはクレームがつくこともある。
結局、ゼラーがタイガーに謝ってケリがついた。
冒頭のようなジョークなら聞いた人はニヤッと笑ってすむのだが……。
 
 
■ファジー・ゼラー
(1951年~)
ヒューストン大学を経て、73年プロ入り。翌年PGAツアー参戦。10勝をあげている。そのなかには、79年マスターズ、84年全米オープンのメジャー勝利もあって大物食いの印象が強い。マスターズでは、初出場者は勝てないというジンクスを、初めて破った。それに全米オープンでは優勝争いのなか、白いハンカチを振って見せるパフォーマンスも見せた。陽気なアメリカンで知られる。現在はチャンピオンズツアーに参戦。06年までに2勝をあげている。

 

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