名手・達人の言葉

2007.03.28

自分の属する組織や家庭から離れ

作家・城山三郎が亡くなった。

組織と人間を描き、経済小説の開拓者であった
城山の業績は余りあるが、それはここでは措くとして、
ゴルフにおいても城山は一家言持っていた。

4年ほど前、デフレ時代に入り、
元気と余裕をなくしたサラリーマンに向けて
提案したのが冒頭の言葉。

つまり、仕事にも家庭にも属さない
≪無所属の時間≫をゴルフや趣味にあて、
あくせくしない生活をみつけることだと、説いたのだ。

「医者に勧められ、ゴルフを始めたのは幸運だった。
腕前は万年ブービーメーカーだったが、
無所属の静かな時間をゴルフで得ることが出来たからだ」
と城山は語っている。

無所属の時間では人に迷惑をかけることにも厳しかった。
「昭和の妖怪」と異名の岸信介が城山の前で
何回もパットを繰り返すのに、
「オイ、遅いぞ!」と怒鳴ったことがある。

ゴルフには社会的地位、肩書きはない。
なぜならそこは開放された空間なのだから、
というわけだ。合掌。

(以上の文意は『週刊ゴルフダイジェスト』03年2月11日号より拝借)
 
 
■城山三郎
(しろやま・さぶろう、1927~2007年)
海軍特別幹部練習生として終戦。東京商科大学(現一橋大学)卒。59年「総会屋錦城」で直木賞を受け、経済小説の開拓者となる。「落日燃ゆ」「毎日が日曜日」など著書多数。言論の自由を損なうとして被害者保護法案に反対した論客だった。ゴルフは政財界人とのプレーも多く、スリーハンドレッドのメンバーでもあった。

 

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