名手・達人の言葉

2007.01.24

すべてのストロークは等価である。 中部銀次郎

 プレー中は無駄話は一切しない中部だったが、
酒場で酒が進むにつれて、ゴルフ談義になってくると、
中部にはいくつかの口癖があった。

 冒頭の言葉もそのうちの一つである。

 よくTVでのトーナメント中継で、
「このパットは大事ですね」
「このショットが勝敗を決めますよ」とか、
アナ氏や解説者がよくいう。

 特に最終日、中継ホールの後半、
16、17、18番になってくると、
こんな解説のオンパレードになる。

 そんな話が話題になると、
「一体、大事ではない1打ってないですよ。
初日の1打も最終日の1打も
同じワンストロークという価値では同じです」
 と、中部は述懐するのだった。

 だから、中部にとっては、日本アマでも、
筆者のようなアベレージとラウンドするときでも
プレーする姿勢は同じだった。

「大きな試合とか遊びのラウンドとか、
大事なショットかどうでもいいショットとか
区別すること自体が、ゴルフをおとしめることになります。
どんな試合でも、どんなショットでも価値は同じです。
1回でも手抜きをすると、それが負い目になって
次の同じ状況では失敗することにもなってきます」

 数々の箴言を遺してくれた中部銀次郎の、
今年は7回忌にあたる。

 
■中部 銀次郎
(1942~2001年)
山口県下関市に大洋漁業を営む一族の御曹司として生まれる。虚弱な体質のため、幼少より父の手ほどきでゴルフを始める。長ずるにしたがって、腕をあげ天才の出現と騒がれた。甲南大卒。60年、18歳で日本アマに出場。62年、20歳で日本アマ初優勝。以後64、66、67、74、78年と17年にわたり、通算6勝の金字塔をうちたてた。67年には西日本オープンでプロを退けて優勝。プロより強いアマといわれた。しかし、プロ入りはせず、生涯アマチュアイズムを貫いた。01年、永眠。

 

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