名手・達人の言葉

2006.12.13

人生での価値は、どれほどの財産を得たかではない。何人のゴルフ仲間を得たかである ボビー・ジョーンズ

 ボビー・ジョーンズがなぜ球聖といわれるのか?

 もちろん初の年間グランドスラマーになるなど、
戦績も燦然と史上に残るのだが、
それ以上にジョーンズの生き方が
高潔であったからだと筆者は思うのだ。

 それがまた文言としてしっかりと残っている。
残したのは冒頭の言葉にある
≪何人かのゴルフ仲間≫の一人である
O・B・キーラーである。

 競技生活から引退し、故郷オーガスタにもどり、
職業である弁護士をしながら、
当初は文字どうりゴルフ仲間たちとの
プレーを楽しむためのコースとして、
オーガスタナショナルを設立した。

 ご存知のように今はマスターズとして、
メジャーの一角をなす舞台となっているが、
当初は仲間たちを呼んで
ゴルフを楽しもうとしたものであり、
事実、競技としては招待であり、最初は
アニュアル・インビテーション・トーナメントと称していた。

 マスターズと称したのは周りからの推挙であり、
最初はジョーンズはおこがましいと渋っていたという。

 人間、棺にはいるとき、どんな財産ももってはいけない。
しかし、心触れ合う友人と愉快にプレーした思い出は、
安らかに旅立つ縁(よすが)となるのではないだろうか。

 ジョーンズは自分が望む人生を全うした。

 
■ボビー・ジョーンズ
(1902~71年)
米国ジョージア州アトランタ生まれ。父親がゴルファーで生家も庭がゴルフ場続きでもあり、5歳で自然にクラブを握る。14歳で全米アマに出場。その後、数々の選手権に優勝。特に1930年には世界の4大タイトル、全米、全英両オープン、両アマに優勝、年間グランドスラムを達成。この記録はいまだに破られていない。全英オープンに勝ち、祖国に凱旋した時は国民的英雄となった。これを契機にアマのまま引退。故郷アトランタに戻り弁護士活動のかたわら、オーガスタナショナルGCを設立、マスターズ・トーナメントを主宰。4大メジャーの一角を担っている。不世出の球聖として歴史にその名を刻む。

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