名手・達人の言葉

2006.08.09

私のキャディバッグには15本のクラブが入っていた。 ベン・クレンショー

おいおい、
15本クラブを入れていたんじゃ失格じゃないか、
といわれそうだが、心配ご無用。

それはクラブではなく、≪人≫だったのだから。

1995年、クレンショーは2度目のマスターズを制したが、
その18番グリーン、勝利を決めた瞬間、
トレードマークのウイルソンL字形パターを掲げ、
グリーンへと泣き崩れた。

その原因はギャラリーの誰もが知っていた。

そのマスターズの始まる1週間前、
ジュニア時代からの生涯にわたる師、
ハービー・ペニックが死去していたからである。

ぺニックのことは以前にも紹介しているので、割愛するが、
ともかくクレンショーともう一人、
トム・カイトとぺニックの師弟関係は父子以上だった。

勝利者インタビューでも、クレンショーは
「この優勝はハービーが勝たせてくれたんだ!」
とまた感涙にむせたものだ。

15本目のクラブとは、もちろん師ペニックのことだったのである。
 

■ベン・ダニエル・クレンショー
(1952~)
米国テキサス州生まれのテキサス育ち。テキサス大学時代から、母校出身の英雄、(アーノルド)≪パーマー2世≫と謳われた。73年プロ入り第1戦を故郷で勝つというデビュー。ツアー界随一のパットの名手として知られ、常に華やかな道を歩いた。ツアー19勝、その中にはメジャーのマスターズ2回(84年、95年)優勝が含まれている。ジュニアから大学時代までコーチだったハービー・ペニックとの師弟関係は有名。記録よりも記憶に残るプレーヤーとして歴史に残るだろう。

 

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