名手・達人の言葉

2006.08.02

彼は私のゲストだ。もし彼を中に入れないなら、ロイヤルの称号ははずしてやる。 プリンス・オブ・ウェールズ

彼とはウォルター・ヘーゲン。
1920年代当時、プロゴルファーはクラブハウスの中へは入れなかった。
あくまで、クラブハウスは会員か、そのゲストしか入れなかったのだ。
プロの地位はそれだけ低かった。

ヘーゲンはそれに対抗するかのように、
試合のときは純白のロールスロイスをハウスの前へ乗りつけ、
その中で着替えたり、ランチをとったりした。

プロとしての矜持がそれだけ強かったのである。
そんな折りにこのシチュエーションは生まれた。

所はサンドイッチにあるロイヤル・セント・ジョージス。
プリンス・オブ・ウェールズとヘーゲンはラウンドし、
前半を終え、飲み物でもということでハウスへ入ろうとした。

すると入口にいたいかめしい燕尾服の給仕が、
プリンス・オブ・ウェールズに近づいて、何事か、囁いた。
これに真っ赤な顔をして「何言ってるんだ・・・」
と言って続けた言葉が冒頭のそれである。

このことが、プロゴルファーがクラブハウスに入れる
きっかけになったといわれる。

プリンス・オブ・ウェールズ、
後のエドワード8世は「王冠を賭けた恋」として知られ、
王位より恋をとった国王だから、
元々リベラルな考えをもっていたのであろう。
 

■プリンス・オブ・ウェールズ
(1894~1972年)
プリンス・オブ・ウェールズは皇太子の意。後のエドワード8世。父のジョージ5世より王位を引き継ぐが、米国女性、シンプソン夫人と恋に落ち、王妃に迎えようとしたが、離婚歴のある夫人は政府、王室関係者の拒否にあい、エドワード8世は王位を捨て結婚を選んだ。世にいう「王冠を賭けた恋」である。その後、ウインザー公の称号を与えられたが、王室とは疎遠だった。ゴルフにも熱中した。皇太子時代の1914年、来日し、摂政宮殿下(昭和天皇)と親善ゴルフに興じた。

 

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