名手・達人の言葉

2006.07.19

持って帰るのが面倒なんでね。 ウォルター・ヘーゲン

この言葉は含蓄に富んだというより、ヘーゲンらしい、
エスプリの利いた咄嗟の思いつきの言葉として記憶されよう。

ヘーゲンはマッチプレーの名手で、
全米プロ選手権を1924年から4年連続で連覇している。

ことは2年目の1925年の表彰式の日に起こった。

前年優勝者は優勝カップを返却するとことになっているのだが、
ヘーゲンは持ってこなかった。
その理由を問われたとき、冒頭の言葉を放ったのだ。

これには≪どうせおれが持って帰るのだから≫という
矜持が込められたというが、実際は前年、
大会の帰り道に紛失していたのだから、
持ってきようがなかったのだ。

遊び人で鳴らしたヘーゲンのこと、
お祝いのパーティでシャンペンを飲みすぎて、
どこかに忘れたのだろうと噂されたものだった。

紛失してから6年目にカップは出てきたが、
そのときのヘーゲンのコメントは残っていない。
 

■ウォルター・ヘーゲン
(1892~1969年)
ツアーだけで生計を立てた最初の人。そういう意味でプロゴルファーの地位を高めたと評価されている。真っ白なロールスロイス、白いタキシード姿で現れ、車で着替えしたのは、当時ハウスに入れなかったプロの地位への反抗だったのだろう。ゴルフのスキルは天才的で「ピアニストのタッチと、金庫破りのデリケートを持った男」と評され、一世を風靡した。全英オープン4回、全米オープン2回、全米プロ5回制覇。ボビー・ジョーンズとはまた違う次元で、ゴルフ史に大きくその名を残している。

 

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