名手・達人の言葉

2005.07.13

人生には、いくら頑張ろうが長続きしないものがある。車のあとを追う犬と、パーを狙いアプローチをするゴルファーだ  ――リー・トレビノ

トレビノは1分間に1回はジョークをいう。それはウソ。しかし、それほどジョーク好きであった。

ラウンド中、ギャラリーにもよくジョークをいっては、湧かせた。

1971年、メリオンGCで行われた全米オープンは、帝王ジャック・ニクラスとトレビノのプレーオフとなった。

全米オープンのプレーオフは翌日の18ホールの闘いとなる。朝、ティオフを待つ帝王の前にやってきたトレビノは、キャディバッグの中を何かゴソゴソしていたかと思ったら、蛇を帝王の前に放り投げた! 

一瞬、二クラスは顔色が強張ったが次の瞬間には苦笑に変わった。おもちゃのガラガラ蛇だった。

世界一の実力者を決める厳粛な試合、しかも相手は20世紀最高のゴルファーと謳われた二クラスに、こんな児戯にも似た冗談を致したのである。

ドッと笑い声があがる。トレビノだからこそ許される冗談、トレビノの面目が躍如としているか!? 

で、この勝負、トレビノの勝ち(68対71)だった。

 

■リー・トレビノ
(1939年~)
米国テキサス州生まれ。母親と祖母に育てられたトレビノは、家計を助けるため、小学生の頃からショートコースで働いていた。見様見真似でゴルフを覚え、その頃は極端なフックボールを打っていた。しかし、60年、ベン・ホーガンの練習を見てからフェードヒッターに改造し、プロ入り。兵役で沖縄の基地にいて、レッスンプロをしていたこともある。65年テキサスオープン優勝。その後も故郷エルパソでレッスンプロをしていたが、夫人が内緒で全米オープンにエントリー。ここからトレビノの成功物語が始まった。その全米オープンに5位となり、次の年には優勝。ツアー優勝29。シニア、各国優勝を含めると80勝近くになる。メジャーも全米オープン、全米プロ、全英オープン各2勝づつで計6勝。マスターズだけとっていないのだが、白人優越主義の強かった時代、積極的に出ようとはしなかった。殿堂入りも果たした。

 

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