名手・達人の言葉

2005.02.01

常にいいわけばかりを考えるな。自分の犯した悪いプレーにはいいわけしないのが最上で、この癖をつけるとやがて自分ばかりが不運に見舞われているかのように、悲観的になってしまう ――ウォルター・ヘーゲン

 多い、実に多いですね、このテのゴルファーが。ひどい人は毎ショットの度に、やれダフっただの、デッボット跡だっただの叫んでる。そばで見てれば分かりますって、いちいち自分で解説してくれなくても。テレもあるのでしょう、OBでもしょうものなら、もう大変。体をよじって「あーっ!」とか「ぎゃー!」とか動物園じゃないんだから。

 ヘーゲンは粋なゴルファーとしてゴルフ史にその名をとどめている。パーティと女性が大好きで(嫌いな人はいないが)、徹夜でパーティ後、朝タキシード姿でコース入り。しかしティオフしたら勝負師の顔に早変わり、優勝してしまう。だから、いいわけなんて、自分を貶めるだけで、無粋そのものと思っていたのである。

 もうひとつ、今度は日本の例で。日本アマを6度とった中部銀次郎はOB打ったとしても、つぶやきさえなく、ちゃんとフィニッシュをとるものだから、誰もOBだなどとは思わない。で、みんなが打ち終わった後、「わるいね、キャディさん、ボールお願い」と、打ち直す。そこで同伴競技者は中部がOBだったことを知るわけだ。

 ゴルフは品よくやりましょう、そして、いいわけは不運をも呼ぶと知れば、このページを見た甲斐があるというものです。

 

■ウォルター・ヘーゲン
1892~1969年。ツアーだけで生計を立てた最初の人。そういう意味でプロゴルファーの地位を高めたと評価されている。真っ白なロールスロイス、白いタキシード姿で現れ、車で着替えしたのは、当時ハウスに入れなかったプロの地位への反抗だったのだろう。ゴルフのスキルは天才的で「ピアニストのタッチと、金庫破りのデリケートを持った男」と評され、一世を風靡した。全英オープン4回、全米オープン2回、全米プロ5回制覇。ボビー・ジョーンズとはまた違う次元で、ゴルフ史に大きくその名を残している。

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