名手・達人の言葉

2005.01.13

キャディが、クラブをわたすときの握りの強さが、グリップの理想 ――サム・スニード

 グリップの、握りの強さについての至言である。「グリップはスウィングの基本である」と、長い間いわれてきたし、今もそういう人は多い。そしてグリップの形は見えるから、具体的に語られるのだが、握りの強さにおいては、人それぞれの感覚なので、基準がはっきりしない。強く握るのが、柔らかく握るのがどれくらいなのか、数値ではっきりしめされないので、さまざまなことがいわれてきたのだが、スニードのこの言葉によって、具体性がでてきたわけだった。

 また続けて、スニードは「小鳥を両手で包み込むぐらいの強さ」とも表現した。つまりはソフトに握れということなのだ。誰かは、雨の日に傘を持つほどの強さともいった。  あるインストラクターは「アマチュアには、グリッププレッシャーはギュッと握ったのを10とするなら、3、4が適当といってきたが、それでも直らないので今は1にしなさいと指導している」といっていたが、やはり多くのアマは強く握りすぎていることの証左であろう。

 強く握りすぎるとなぜいけないか? それはスムーズなスウィングがつくれないからである。強く握ることで、クラブを振ることのブレーキとなってしまうからである。

 ボーン・スウィンガー、生まれながらにして流麗なスウィンガーといわれた、天才スニードがたどりついた結論だけに、圧倒的な説得力をもって今に伝わるのである。

 

■サム・スニード
1912~2002年。サミエル・ジャクソン・スニードは米国バージニア州生まれ。父が勤務するコースのキャディとしてゴルフを覚え、奨学金で大学へ。20歳プロ入り。23歳米ツアー参戦。メジャー全米プロ3勝、マスターズ2勝、全英オープン1勝しているが、全米オープンは2位どまりで、グランドスラマーは逃している。しかし、ツアー82勝の記録は未だに破られていない。その華麗なスウィングは「ボーン・スウィンガー」といわれ、世界のゴルファーの羨望の的だった。また、世界各地に積極的に出かけ、ゴルフの普及につとめ、「ゴルフ親善大使」と呼ばれた。

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