名手・達人の言葉

2004.12.07

誰だってシングル・プレーヤーになれる。ただし「教え魔」に会わなければ、だ。 ――ヘンリー・コットン

 昔、「ダンロップ65」という世界中でベストセラーになったボールがあったが、これはコットンが1934年、全英オープンに勝ち、その時、2日目に出した当時としては驚異的スコアを顕彰して、英国ダンロップ社が発売したもの。

 20年代の当時、全英オープンはボービー・ジョーンズらの米国勢に席巻されていたが、34年、ついにコットンがそれを阻止し、本場に栄光を取り戻した故国の英雄となったのだった。

 そのコットンが若いときから言い続けていた言葉である。

 コットンはスウィング理論についても探究心に富み、樹に登って俯瞰からのスウィング軸を研究したり、他のプロ達の写真を比較分析したりした。『古タイヤ叩き』練習法はあまりにも有名である。
 そんなコットンだったから、無責任な「教え魔」を糾弾したのである。自分より下手だとみると、すり寄って偉そうに教える輩を「口を出すのなら、最後まで面倒見るべきだ」、そうしないのは自分が上手いことをアピールするだけの卑劣な行為だとまで、断罪したという。

 さらにはスコットランドの古い諺「ハンディ20の人に教わった者は19になれない」をひいて、教える人の資質を問うたのである。

 こんな「教え魔」に、あなた、なっているんじゃないでしょうね!

 

■ヘンリー・コットン
1907年英国生まれ。14歳で英国アマに優勝して、天才少年と呼ばれ、17歳でプロ転向。34年、全英オープンに優勝し、故国のヒーローに。37年、48年も優勝。晩年はスペインに住み、同国のゴルフ普及に貢献した。

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