名手・達人の言葉

2004.10.02

コースは、スコアアップの方法を学ぶところ。練習場は、技術をみがくところ。 ――ジーン・リトラー

 リトラーはいう。
「わたしは練習場で、これだというまで技術習得のために練習して、その成果をコースでためす。コースでは技術習得のための練習はすてる。そして、自分が完全に出来るという自信のある方法でのみ、コースを攻略する。その日、まっすぐに打った球がスライスぎみの球筋になっていたら、スライスぎみの球筋で攻略を組み立てる。その場でスライスを直そうとはしない。しかし、そのラウンドが終わったら、その足で練習場へ足を運び、ストレートの球を打つ打ち方を練習する」

 このことを裏づけるエピソードが残っている。プロ入りしてまもない頃、あるトーナメントに優勝し、その受賞式にリトラーの名前を呼んでも、彼は会場のどこにもいない。その後、関係者は汗まみれで打ちつづけるリトラーの姿を、練習場で見つけることになる。優勝してさえ、その日の技術の修正に夢中で授賞式を忘れたという‥‥。

 ここで翻って、われらダッファーにこの名言が示唆すること。ゴルフいく度に前半調子が出ず、後半も16番くらいになって当たりも出て、よし、次くるときには練習して‥‥といいながら、次のゴルフもそうなって何年もくりかえしているゴルファー諸氏。なぜ、そのラウンドが終わって練習場へ直行しないの? 

 

■ジーン・リトラー
1930年、米国カリフォルニア州生まれ。53年全米アマ優勝。54年アマチュアでサンジェゴオープンに優勝直後にプロ入り。以来PGAツアーでは、61年全米オープンを含めて通算29勝。他シニアなど15勝。「ジーン・ザ・マシーン」のニックネームどうり、機械のようなメカニカルなスウィングで一世を風靡した。72年に左脇の皮膚ガンを宣告され、全盛期は逃がしたが、みごと復活。日本でも、75年太平洋マスターズ優勝でもお馴染み。殿堂入りも果たしている。

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