名手・達人の言葉

2004.11.02

私は、あと2パットだけ普通にやれば勝てたのに、ゴルフ以外のことを考えて負けた――ジャック・バーグ

 ジャック・バーグという人は日本での知名度のわりには、他にもたくさんの名言を残している。これは名言というより、名台詞といったほうがいいかもしれない。

 時は1953年、ロサンゼルスオープン。バーグは述懐している。
「私はあと2パットで優勝して、4000ドルの賞金を得る位置にいた。しかし最初のパットの前に優勝スピーチのことが頭をちらつき、次に賞金のうちの3800ドルの使いみちを考えた。そして打った球は4フィートもオーバー、3パットで、トミー・ボルトに並ばれ翌日のプレーオフにも敗れてしまった」

 これと似たことを、我らダッファーも何度経験していることだろう。大分スケールは違っても、100の壁が楽にきれそうなとき、仲間とのベットで楽勝と思ったとき、5つも6つも技術的チェックや、余計なことをつい考えて失敗。その繰り返しに己の学習能力の無さに自己嫌悪に陥る‥‥。

 バーグはそういうゴルファーのために有意義な助言を遺しているので、耳の穴をかっぽじって聞いてもらいたい。
「私がまずいプレーをしたときは、必ず一つ以上のことを考えたときだ。考えることは一つのみ。それは『球を打つこと』のみである。そして1ラウンドは17ホール半あるのではなく、18ホールあるのだということを忘れてはいけない」

 多く考えるのは練習場で。そして、ゴルフは1打先は闇。下駄をはくまで分からないのだ。

 

■ジャック・バーグ
1923年米国生まれ。父親もプロで3歳でクラブを握り、19歳でプロ入り。1956年、マスターズ、全米プロに優勝した戦績もだが、ゴルフ指導者としても知られている。著書『ゴルフの極意』(原題Natural Way to Better)は、近代アメリカゴルフ理論を初めて日本に紹介したとしてつとに有名。2度も来日した親日家だった。

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