名手・達人の言葉

2004.10.26

ゴルファーの最大の敵は、自分であって相手ではない――ゲーリー・プレーヤー

 ゴルフという競技の本質をついた言葉である。ゴルフにおける闘いとは、自分とコースと相手との相関関係において成立する。特にストロークプレーにおいては特定多数のプレーヤーとスコアを競うのだから、目の前の相手に勝ったからといって優勝できるとは限らない。

 だから、自分の意志どおり、最高のマネージメントどおりにプレーして結果を待つということが大事になるわけだ。そのためには、目の前の相手に一喜一憂することなく、自分のプレーをすることである。また、自分が最高のプレーをしても誰かが、それ以上のプレーをすればその人に勝ちをゆずることになるのも、ゴルフ競技の奥深いところであろう。トーナメントで優勝争いしている人に、インタビューするとたいていのプレーヤーが「自分のゴルフをするだけです」というのは、この名言を体感して知っているからだろう。そしてこの名言を吐いた人がゲーリーだったからこそ、真に迫ると思うのは筆者だけではないだろう。

 168センチという小柄な体格ながら、ハードな練習、ボディビルで毎日鍛錬することを己に課し、強靭な体力をつくりあげ、パーマー、ニクラスとともに『ビッグスリー』と呼ばれ、世界に君臨した。努力の人なのである。

 ゲーリーがこの名言を吐くバックボーンは、自分の故郷南アで見たハリー・バードンの模範試合であったという。バードンが氷のように冷静で、同伴競技者を忘れ、哲学的冷静さと思える態度でプレーすることに感銘し、自分もこのようなゴルファーになろうと決意したというのである。禁欲的で黒づくめのいでたち、精悍なイメージで『黒豹』とニックネーム。また愛馬に『ニンタイ』(そう、日本語の忍耐です)と名づけた男だからこそ、この名言がいちだんとリアリティを帯びるのである。

 

■ゲーリー・プレーヤー
1935年、南アの生まれ。53年ツアー参加以来、世界各地のトーナメントで優勝。PGAツアーで24勝。メジャーも8勝し、グランドスラマーにもなっている。ほか各国、シニア勝利数は95回に及ぶ。合計119勝。まさに世界を駈ける『黒豹』で、パーマー、ニクラスとともに「ビッグスリー」と呼ばれ、人気を博した。親日家でもあり、青木功とは大の仲良しで、故郷南アの自宅の牧場に招待し、青木の口癖である「忍耐」を愛馬の名前としたエピソードも残っている。現在もチャンピオンズツアーに参戦中。

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