数字の部屋
2013.11.13
昨年の国内女子ツアー外国人優勝率は?
今週末は、三井住友VISA太平洋マスターズが開催されます。約5カ月ぶりに、石川遼と松山英樹の対決が見られますね。石川遼と言えば、10月に開幕した米ツアーのシュライナーズ・ホスピタルオープンで米ツアー自己最高タイとなる2位でフィニッシュしたことも記憶に新しいですね。ショット、パットがともに好調で安定したプレーが光りました。
「4日間のスコアはいずれも60台。特に最終日の65は見事だったわね。この調子なら、近々米ツアー初優勝があるかも」
それに早くも来季のシードも見えてきました。
「2014年のシーズンが始まってから遼くんの表情は随分変わったわ。以前はどこか不安気なところがあったのに、下部ツアーとの入れ替え戦を経験してからは逞しさが加わった。今は“遼くん”なんて気軽に呼べない大人の雰囲気ね」
2014年シーズンは松山英樹との“二枚看板”が僕たちを楽しませてくれそうです。世界の実力派が集まる米ツアーで揉まれて、ひと回りも、ふた回りも大きくなるといいですね。
お互いが切磋琢磨しあうことで緊張感が生まれ、ツアーはさらに盛り上がります。この好循環が米ツアーの強みです。
「実は規模こそ違うけれど、国内女子ツアーでも似たような現象が起きていると私はみているわ」
そういえば最近、女子の試合が面白いです。
「若手の台頭もあるけれど、一番の要因は韓国をはじめとする外国勢の活躍ね。日本勢vs外国勢という図式がツアーを面白くしているわ」
確かに外国人選手が勝つ試合は少なくありません。外国人選手の勝率ってどれくらいなのでしょうか? 2012年の数字を調べてみます。
分かりました。昨年は35試合中、外国人が勝利したのは20試合。勝率は57%と日本勢は負け越しています。02~08年の数字を調べると、04年の6%(31戦・2勝)、李知姫と全美貞が大活躍した06年の33%(36戦・12勝)を除くと外国人の勝率は20%台。しかし、09年には勝率35%(34戦・12勝)。さらに10年には50%(34戦・17勝)、11年40%(30戦・12勝)と日本勢にプレッシャーをかける存在になりました。ちなみに今季はミズノクラシックまでの34戦で外国勢は13勝(38%)。シーズン前半は日本優勢でしたが、7月の日医工女子オープン以降の16試合では外国勢が9勝と強さを見せています。
「シーズンもいよいよ終盤。外国勢がますます勢いに乗るのか。それとも日本勢が食い止めるのか。注目が集まりそうね」
見どころはたっぷりです。
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