数字の部屋
2013.09.18
年間最多バーディ記録は?
先日の国内シニアツアー、ファンケルクラシック最終日。羽川豊選手が魅せてくれました。この日、羽川選手は10バーディ・ノーボギーで大会新の62をマーク。井戸木鴻樹選手とのプレーオフを制して優勝を果たしました。
「とりわけバックナインの猛攻はすごかったわね。何しろ13番以外の8ホールは全てバーディの28。これはシニアツアーのハーフ新記録よ」
バーディ量産といえば思い出すのは2010年の中日クラウンズ最終日です。この時は石川遼選手が12バーディ・ノーボギーの58をマーク。これには本当に驚きました。
「全米オープンのような我慢のゴルフもいいけれど、プロゴルフの醍醐味はやはりイーグルやバーディを狙っていくアグレッシブなプレーね。バーディ・ラッシュがあるとやはり試合は盛り上がるわ」
選手は序盤でバーディが出ると“戦闘モード”に入れるといいます。プレーヤーにとってバーディは波に乗るための特効薬です。
「それではひとつ質問よ。国内男子ツアーの年間最多バーディ数(イーグル含む)っていくつだか知ってる?」
百戦錬磨のトッププロが1年間でいくつバーディを奪うか。面白そうですね。調べてみます。
分かりました。その記録とは1995年に東聡選手がマークした484個です。東選手は36試合に出場して134ラウンドをプレーしているから484個÷134Rで、1ラウンドにつき3.72個のバーディやイーグルを奪っている計算です。この年、東選手は賞金ランク2位に入りました。
「ちなみに昨シーズンの最多バーディは藤田寛之選手の372個。東選手の数字と比べると少ないけれど、昨年は95年よりも10以上試合が少なかったわ。ただし1ラウンドの平均奪取数で見ると、藤田選手は372個÷95Rで3.92個。どうやら、18ホールでバーディを4個前後奪えるパワーと技術、精神力がトッププロの条件のようね」
今回もまた、トッププレーヤーのすごさを実感できる数字に出会えました。
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