数字の部屋

2012.01.19

ツアー最年長のイーグルは?

droom120119

 2011年12月28日。偉大なプレーヤーが世を去った。杉原輝雄プロ。享年74歳。97年に前立腺がんが判明しましたが、“生涯現役”にこだわる姿が印象的でした。

「杉原さんは1957年にプロテストに合格して、翌58年の関西オープンでツアーデビュー。62年の日本オープンで初優勝して以来、通算63勝をマーク。“ドン”として日本のゴルフ界をけん引し続けた」

杉原さんの全盛期は70~80年代ですね。僕が生まれる前なので、その頃の活躍は知らないのですが、雑誌やネットで記事を見るたびにいつも感心させられるのがゴルフに対する姿勢です。身長160㎝と小柄ながら、AONらの大型プレーヤーに決して引けを取らなかったそうですね。

「パワーの不足を補うために独自のスウィングを考案したり、長尺ドライバーを使ったりと、さまざまな工夫を取り入れた。そして誰よりも練習に励んだそうね。特にアプローチとパッティングは、他のプロがあきれるほどの練習量だったそうよ。偉大な記録の陰にはたゆまぬ努力ありというわけよ」

何しろ、プロ通算63勝ですからね。それ以外の記録で有名なのは、68歳10カ月、06年のつるやオープンで達成したレギュラーツアー最年長予選通過記録。また、2010年の中日クラウンズでは、51回の同一トーナメント連続出場記録をマークしています。

「その2010年の中日クラウンズだけど、杉原さんは大記録をもうひとつ達成したのを知っている?」

もうひとつの大記録? 調べてみます。
分かりました! 最年長イーグル記録ですね。大会2日目の11番ホール(337ヤード・パー4)。打ち上げの残り150ヤードを6番アイアンで放ったセカンドショットは、ピン手前7mから転がってカップイン。杉原プロは72歳10カ月でした。

「11年ぶりにツアーでマークしたイーグルだったそうよ。プレー後のインタビューでは、一緒に喜んでくれたお客さんに感謝しつつ、『前回のイーグル? 覚えてないなあ。朝何食べたかも覚えてへんのに……』と、杉原さんらしいコメントを残しているわ」

ゴルフの世界記録コレクターは、周囲を楽しませる名人でもあったわけですね。杉原さん、本当にお疲れ様でした。ご冥福をお祈りします。

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