僕のマグノリアレーン

2014.12.26

【第186回】
“ありのままの”距離を活かそう

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、アプローチの距離を合わせるための“ある方法”をご紹介します!

なにも考えずに打った時こそ
“本能”の距離がわかる!

上杉 あ~っ、もう、今日は一日アプローチの距離感が合いませんでした。

中井 上杉さんのアプローチって、いいときは奇跡のように寄りまくるけど、一度感覚が狂うと一日まったく寄らないという、天国か、さもなくば地獄か、といったイメージですよね。

上杉 そうなんですよ! 自分で言うのもなんですが、“基準”がないんですよね、私のアプローチには。

中井 そういうときに、帰れる基準を持っておくことは、極めて重要ですね。

上杉 よくプロも言いますもんね、「30ヤード」の基準を作ろう、とか。

中井 そうですね。ただ、個人的には「30ヤード」といったキリのいい数字にこだわらず、なにも考えずにアドレスし、とくに目標もセットせず、ただ気持ちよくスウィングしたときに飛ぶ距離。これを基準にしたほうがいいと思います。

上杉 珍しいことを言う人ですね。ちょっと具体的にイメージできないんですけど。

中井 じゃあ試しにやってみましょう。いつものサンドウェッジで、テキトーにアプローチしてみてください。

上杉 え、どういうふうに……。

中井 なにも考えなくていいんです。ハイ構えて。OKです。じゃ、テキトーに打ってください。

上杉 打ちました。

中井 うん、大体キャリーで27ヤードといったところですかね。これが上杉さんの“本能の距離”。

上杉 本能?

“理想の距離”をつくりこむより
“本来の距離”を活かそう

上杉隆
[写真]2015年度もレリゴーでいきますよ!

中井 ええ。体重配分や、バックスウィングの上げ方、インパクトの圧力、フォローの抜き方……様々なチェックポイントをすべて排除し、ご自分の気持ちよい振り幅で、気持ちよいインパクトを迎えたときの飛距離のことです。

上杉 つまり、捏造でも、ゴーストライターでも、遠隔操作でもない、ホンモノの飛距離ということですね?

中井 そのとおりです。いろいろありましたね、今年も。

上杉 で、これが分かるとなにがいいんですか? コースで「27ヤードぴったり」が残ることなんて、まずないような気がするんですけど。

中井 そりゃそうです。でも、「30ヤードぴったり」が残る確率と「27ヤードぴったり」が残る確率って、イコールですよね。どちらも“まずない”。ですから、距離の基準としての有効性は互角ということになります。

上杉 あ、言われてみれば。

中井 そのうえで、振り幅、スピード、インパクトの圧……すべてをコントロールして30ヤードを打つのと、なにも考えず、ありのままのスウィングで27ヤードを打つのとで、どちらがミスの確率が少ないかを比較して考えればよいのです。

上杉 明らかに後者ですね。

中井 ですよね。「作りものの距離」と「本能の距離」どちらがいいかは一目瞭然。

上杉 よ~し、いいこと聞いた。2015年は、「ありのままで」寄せますよ!

中井 それ、思いっきり2014年っぽいんですけど……。

 

アプローチでは、ついつい“理想の距離”を思い描き、コントロールして打ってしまいがち。でもそれは、“作りものの距離”に過ぎず、ミスの確率も高まりやすい。やはり、“ありのまま”が一番の成功の近道なのです! 今年の「僕マグ」は今回が年内最後で、2015年は1月9日に更新します。来年も、目指せ、マスターズ!



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