僕のマグノリアレーン

2014.11.07

【第182回】
冬場のクラブはあえて“重く”しよう!

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、これから来たる冬に向けての“スウィング対策法”を紹介します。

アマチュアゴルファーが陥りやすい
“負の春夏秋冬”のサイクル

上杉 いや~、気が付けば寒くなってきましたね。

中井 男女ツアーもいよいよ終盤戦ですからね。

上杉 日本オープンに2013年のマスターズ王者であるアダム・スコットが来たと思ったら、来週は今年のマスターズ王者であるバッバ・ワトソンが登場。再来週のダンロップフェニックスにはそのバッバと最終日で争ったアメリカの期待の若手、ジョーダン・スピースが登場と、日本ツアーも盛り上がってきましたね、ここにきて。

中井 そんな中、上杉さんのゴルフはどうですか?

上杉 大いに盛り上がりに欠けています。なんか、寒くなると飛距離が落ちるじゃないですか。そうするとついつい力んでしまって……。

中井 まさしく、アマチュアゴルファーの「負の春夏秋冬」のサイクルに陥りかけていますね。

上杉 なんですか、その失礼な言い方は。

中井 冬――寒くて飛ばずに力んでスウィングを壊す。春――冬の間に壊れたスウィングを必死に立て直す。夏――ようやく自分のスウィングを思い出したと思ったら。冬――また寒くなってきて力み始める。冬にスウィングを壊し、夏から秋にかけて復活しかけたと思ったらまた冬が来る……そうして上達できないまま四季が巡るという恐ろしいサイクルのことです。

上杉 な、なんと……なんと恐ろしいんだっ。そういえば、日本アマを6度制した伝説のアマチュア・中部銀次郎さんは、冬の間は一切ゴルフをしなかったと聞いたことがあります。よし、中井プロ、私は常夏の島・ハワイに移住することにします。

中井 いいですね~、それ。でも待ってください。日本にいながらにして、冬の間に上達する方法があるんです。

上杉 なにっ、なんですかそれは。

冬場にクラブを重くすれば
“カラダで打つ練習”になる!

上杉隆
[写真]冬場を制する者こそが1年を制する! ウリャ~(笑)

中井 ズバリ、「クラブを重くする」です。

上杉 逆でしょう。普通、冬場はクラブを軽くするものです。

中井 それが「負の春夏秋冬」に陥る理由のひとつですよ。たしかに、冬場にクラブを軽いものにする人は少なくありません。しかし、厚着をしてクラブを軽くして、なおかつ夏場と同じ飛距離を出そうとすると、人は必ず力みます。そして、手打ちになる。その結果、スウィングが壊れてしまう。

上杉 だから、重くしろと?

中井 そうです。冬場に厚着をして重いクラブを振るのは、はっきり言って全ショット「カラダで打つ練習」みたいなものですからね。そもそも、冬にいいスコアを出そうとするのが大間違いなんです。

上杉 でも、冬用のクラブをわざわざ買うのもなんかもったいない気がするんですけど。

中井 鉛を貼るだけでもOKですよ。シャフトとグリップの境目のところと、ヘッドのソール中央にそれぞれ3~5グラムの鉛を貼ってあげる。そうすると、振り心地はほとんど変わらないまま、重さだけを増やすことができます。ただでさえ厚着をしていて動きにくい。そのうえ、普段よりクラブは重い。そうなると、意識しなくても手ではなくカラダでクラブを振るようになります。言い換えれば、カラダでしか振れない状態をあえて作ってあげるわけです。そうすると、ゴルフシーズンのはじまる春を、絶好調の状態で迎えられるはずですよ。

上杉 そういえば、ツアープロも年末は南の島に行って練習しますもんね……そうか!

中井 どうしたんですか?

上杉 私も寒い時期は日本でゴルフをせず、ハワイで“合宿”すればいいんだ!

中井 結局そこですか……。

 

冬場で壊れたスウィングを春で立て直し、夏にようやく調子が戻り、また冬が来る――。アマチュアゴルファーが陥りやすいこの悪循環のサイクル。それを断ち切るには、意外や意外、「冬のクラブの在り方」を変えることだったのだ! これぞ、逆転の発想!? ということで来週も、目指せ、マスターズ!



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運営会社 | プライバシーポリシー