僕のマグノリアレーン

2014.10.31

【第181回】
朝イチショット、うまくいってる?

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、その日一日のラウンドのスコアを占う“1番ホールのティショット”の重要性について語っています。

「意識」が変わると飛距離も伸びる
その秘密は1番ホールのティショットにある!?

上杉 ふふふ、久しぶりに獲りましたよ、“ドラコン”を……!

中井 おっ、おめでとうございます。それはよかったですね。それで、スコアはどうだったんですか?

上杉 それは聞かぬが花というもの……。スコアはともかく、最近また飛距離が伸びたような気がします。いや~、まいったな。このままいくと、350ヤードくらい飛ばせる男になってしまうかもしれません。

中井 その心配は無用です。でも、本当に飛距離が伸びましたよね、上杉さん。

上杉 えへへ(照)。でも、正直に言ってよく分からないんですよね。スウィング自体は大きく変わっていないし、クラブが変わったわけでもありません。

中井 おそらく、変わったのは「意識」ですね。

上杉 意識? 意識で飛ばせるんだったら苦労はありません。

中井 それがあるんです。秘密は1番ホールにあります。実は僕は、上杉さんとラウンドする際、1番ホールのティショットを見れば、その日上杉さんがどれくらいのスコアで上がってくるか、プラスマイナス3打くらいの精度で言い当てることができます。

上杉 なんですかその特殊能力は……でも、いったいどうやって?

1番ホールで覚えたスウィングは
良くも悪くも18ホールすべてに影響する

上杉隆
[写真]“終わり”良ければ、すべて良し!?

中井 フィニッシュですよ。フィニッシュでバランスよく立てていれば、その球が多少曲がったとしてもその日は80前後で回ってくる。反対に、たとえ打ったボールがフェアウェイど真ん中に飛んだとしても、フィニッシュで後ずさりしたり、バランスが崩れていたら、90を叩く危険性があるなと予想します。

上杉 フィニッシュはバランスがとれているほうがいいに決まっていますが……なんで1番ホールのティショットなんですか?

中井 1番ホールで、程度の差はあれど、多くのアマチュアは「とにかくフェアウェイに飛んでほしい」と考えます。飛ばなくてもいいから、OBなどにいかず、セカンドが打てる場所に飛んでほしい。そう考えるのは仕方ありませんが、その結果、ボールに当てにいくスウィングになってしまうんです。問題は、その結果ボールがまっすぐ飛んでしまうこと。

上杉 ええっ、真っすぐ飛ぶのはいいことじゃないですか。

中井 そうとも言い切れないんです。当てにいったスウィングでボールがまっすぐ飛んでしまうと、それが“成功体験”になってしまいます。すると、2番でも3番でも当てにいくスウィングになってしまう。1番ティを乗り切るための、場当たり的なスウィングで、その日一日をプレーする羽目になってしまうんです。当てにいくスウィングでは、当然ながらドラコンなんか獲れません。

上杉 あ、でもたしかに、ドラコンを獲った日は朝イチから気持ちよく振り切れていた気がします。

中井 やっぱり、スウィングに自信がついてきたんだと思いますよ。1番ティで、「マトモに当たるだろうか……」という不安がなくなった。結果、フィニッシュまでバランスよく振り切れるようになったんです。もし仮に打ったボールが多少曲がったとしても、振り切るスウィングを継続していれば、18ホールをトータルで見たときに、必ずや飛距離においても精度においても、当てにいくスウィングよりも良い結果になります。

上杉 なるほどな~、1番ホールのティショットへの意識が18ホールすべてに影響を与える……と。

中井 ええ。その状態を作った上杉さんのメンタルコントロールを誉めるべきかもしれませんね。その日は、どのような心境で1番ティに立ったのですか?

上杉 その日はスタート時間ぎりぎりで……。慌ててクラブハウスに駆け込み、着替えもそこそこに1番ティに猛ダッシュ。すんでのところで間に合って、あれこれ考えるヒマもなく打つというメンタルコントロールがよかったのかもしれませんね。

中井 やっぱり、誉めるんじゃなかった……。

 

どうしても1番ホールのティショットは緊張するもの。だが、そこで場当たり的なスウィングを覚えてしまうと、結果としてその日一日のスウィングに影響が出てしまう。なにごともはじめが肝心! 上杉氏のように、考えすぎないのも手かも!? ということで来週も、目指せ、マスターズ!



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