僕のマグノリアレーン

2014.10.24

【第180回】
「ヘッドの重さを感じる」本当の意味

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、シャフトのしなりに通じる、ヘッドの重さを感じるための方法論を紹介します。

“パーシモン”とも言われるように
ヘッドの重さは果物の“カキ”と一緒だ!

中井 前回シャフトのしなりのお話をしましたが、今回はその続き。シャフトの先についているものがテーマです。

上杉 というと……ヘッドですね。

中井 なんといっても実際にボールを打つのはヘッドですからね。「ヘッドを感じろ」なんてこともよく言われます。

上杉 言いますね。あれってどういう意味なんでしょうか。ヘッドは人間の体組織ではなく、チタンで作られた無機物なので、感じることはできないと思うんですけど。

中井 おっしゃる通り。正しくは、「ヘッドの重さを感じましょう」ですね。上杉さん、ドライバーのヘッドの重さって何グラムくらいかご存知ですか?

上杉 えーっと、クラブ全体の重さが300グラムくらい……でしたっけ? ということは――。

中井 約、200グラムです。調べてみたところ、ワイシャツ一枚分くらいの重さだそうです。

上杉 ワイシャツ一枚分……まったくピンときませんね。

中井 そうですか。では……あっ、カキ一個と同じくらい、ともありますね。果物のほうの。

上杉 カキ……。そんなことより、ヘッドの重さを感じることのメリットを先に教えてください。

手とクラブはカラダの正面に。
ヘッドの重さを感じる絶対条件だ

上杉隆
[写真]この瞬間に、ヘッドの重さを意識してみよう

中井 失礼しました。ヘッドの重さを感じる。それって、シャフトのしなりを感じることとほとんど同じことなんですよ。ゴルフクラブはグリップとシャフト、そしてヘッドで構成される道具です。この道具の性能を最大限に引き出すためには、シャフトを正しくしならせ、そのしなり戻りの作用を活かして球を打つことが必要ですが、シャフトをしならせるためには、ヘッドの重さを感じることが大切なんです。

上杉 ま、たしかにヘッドの重さが「ゼログラム」だったら、シャフトはほとんどしなりませんもんね。

中井 ですよね。シャフトがしなることにより、フェースがターンし、ボールをつかまえ、遠くに飛ばす。ヘッドの重さを感じられること、シャフトのしなりを感じられること。このふたつは、ゴルフが道具を使うスポーツである以上、上級者への道を歩むためには欠かせない条件なんです。

上杉 ふだん、ワイシャツ一枚の重さとか、ましてやカキ一個の重さなんて意識したことないからな~。200グラムのヘッドの重さを感じるためには、どうしたらいいんですかね。

中井 200グラムという重さは、成人男性にとっては決して重く感じる重量ではないですよね。それを感じるためには、まずひとつ条件があります。それは、カラダの正面から手とクラブが外れないこと。

上杉 いつも中井プロが言っていることじゃないですか。

中井 そうなんですよ。たとえば、チカラのない初心者の女性は、クラブを重く感じてしまうのでテークバックを極端にインサイドに引いたり、早い段階でクラブを立てたりしてしまいます。そうすると、クラブの重さは消えてしまう。重さが消えてしまったら、シャフトをしならせることは難しくなってしまいます。つねに200グラムのヘッド、300グラムのクラブの重量を感じ続けるためには、カラダの正面からクラブとカラダが外れないこと。それが唯一にして絶対の条件となるんです。

上杉 胸を右⇒左に向ける動きですウィングする、ってやつですね。

中井 卵が先か鶏が先かという話なのですが、ヘッドの重さを感じることは、シャフトのしなりを感じることでもあります。先週紹介したドライバーでアプローチする練習法は、だからヘッドの重さを感じる上でも有効。クラブをガチガチに握ると重さを感じることは難しくなりますが、アプローチだと飛ばそうと思う気持ちがなくなるため、自然と「ヘッドの重さを感じるための適正グリッププレッシャー」がわかってくるはずですよ!

上杉 それにしても、たかだかカキ1個の重さのものが300ヤード先までゴルフボールを運ぶって、考えてみるとすごいですよね……。

 

ヘッドの重さを感じれば、シャフトもしなる。重さを感じるためには、手とクラブをカラダの正面に置くこと! ひとつマスターすれば、シャフトもしなって飛距離が伸びる。ということで来週も、目指せ、マスターズ!



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