僕のマグノリアレーン

2014.05.23

【第164回】
背中の筋肉を鍛えればパットが上達する!

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、一見共通点がなさそうなヨガとパットの共通点のお話です。

強気なパッティングができない場合
“パットヨガ”を試してみよう!

上杉 先週までのレッスンで、スウィングにはだいぶ自信が持てるようになりました。となると、お次はパットですね。

中井 そうですね。上杉さんは、もともとパットがお上手でした。ロングパットでも、ワンピン前後でも、もちろんショートパットでも、常にカップをオーバーさせる強気なパッティングは、荒々しいけれども力強いものでした。

上杉 むふふ。中学時代、学校近くの公園の「ガラスのグリーン」ならぬ「土のブラウン」で鍛えられましたからね。

中井 ところが、上達するにつれ、すなわち平均スコアが底上げされていくにつれ、少しずつ少しずつ、ファーストパットがショートするようになってきました。いったいどうしたというのですか、最近は。ぶっちゃけショートばっかりじゃないっすか。

上杉 ギクッ。たしかに最近どちらかといえばショートする傾向が増したような気がしなくもないようなあるようなごにょごにょ……。

中井 ごにょごにょ言っても無駄です。でもまあ、気持ちはわかります。100を打つ人が3パットするのと、70台で回る人が3パットをするのでは、正直その重さが違う。平均スコアが良くなればよくなるほど慎重にラウンドせざるを得なくなる。結果、いわゆる「打てない」という現象が起こる。しかし、この状態を克服しなければさらなるスコアアップは望めません。

上杉 うーん、私も全盛期のセベバレステロスのように、常に強気なパッティングがしたい。

中井 さて、以前、そんな上杉さんにこんなアドバイスをしました。全ホール、ファーストパットをオーバーさせるようにラウンドしてみよう、というものです。

上杉 ああ、アレ。アレ、言葉にすると簡単そうに見えますが、実際にやってみるとめちゃくちゃ難しいんですよね。

中井 難しいから効果があるんですけどね。でもまあたしかに荒療治であるのは事実です。そこで今回は、新たなトレーニング法を編み出したました。

上杉 なんでしょうか。

中井 名付けて「パットヨガ」。

上杉 見事に、外したネーミングですね……。そもそも私は10年前ヨガもやっていました。その経験則からしてもパットとヨガが調和するとは思えませんね。

パットで手が滑るのを防ぐには
“背中の筋肉”でストロークしよう

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[写真]ヨガの動きを応用した“パットヨガ”

中井 まあ聞いてください。ヨガって、一見ゆるやかな運動なのに、すごくいいトレーニングになるんですよね。今回の「パットヨガ」は、そんなヨガのエッセンスを取り入れたトレーニングなんです。やり方は簡単。大体2メートルを打つくらいのイメージで構えます。構えたら、完全に静止した状態で、身体の他のパーツは1センチも動かないようにして、背中の筋肉だけでストロークするのです。

上杉 愚かな! ただパットのストロークをするだけの話じゃないですか……(と、実践してみる)ってうおっ! めちゃめちゃキツイ! ヨガの「ダウンドッグ」や「戦士のポーズ」のような厳しさだ。

中井 でしょ? これ、カンタンそうですごくキツイんですよ。前傾した状態でカラダを完全に静止させるには、静的な意味で筋力をものすごく使います。さらに、カラダの他のパーツを動かさずに背中だけを動かすためにはカラダの柔軟性も求められる。やってることはパターを足と足の幅くらいに振るだけなのに、パットに必要な筋力・柔軟性が鍛えられる。これぞ、パットヨガです。

上杉 うーん、パットって、ヨガ並みに意外と重労働なんですね。

中井 その通りなんですよね。多くの人は、パットはいちばん体力を使わないと思っていますが、大間違いで実際はすべてのショットのなかでもっとも体力的にキツイのがパットなんです。

上杉 ところで、このパットヨガとショートのミスを防ぐのと、どんな関係があるのですか?

中井 ファーストパットをオーバーするときって、たいてい打った瞬間にパンチが入るじゃないですか。それで、打った瞬間に「しまった! 打ち過ぎた」と気づく。

上杉 ありますね~。手に感触が残るんですよね。

中井 あれって、要するに手でパターを動かしているから起こるんですよね。「手が滑る」という表現があるように、手は時に“勝手に”動いてしまうものですから。その点、パットヨガのトレーニングを繰り返せば、自然と手の意識はなくなり、背中の筋肉でストロークすることが可能となります。

上杉 そうか! そうなれば「背中が滑る」ことはないということですね。あ、そういえば、山田パターの山田プロに教わった時も同様のことを言っていました。なんか、叱られてばかりでしたけど……。

中井 大正解でございます。これができれば、オーガスタのガラスのグリーンだって攻略できないこともないようが気がしなくもごにょごにょ。

上杉 中井プロもごにょごにょ言っちゃってるじゃないですか……。

 

柔軟性と静的な筋力が必要なヨガ。一見共通点がなさそうだが、ヨガでよく使う“背中の筋肉”を鍛えると、ゴルフのパット攻略にも繋がるという。ゴルファーもヨガ教室に通えば上達するかも!? ということで来週も、目指せ、マスターズ!



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