僕のマグノリアレーン

2014.05.09

【第162回】
弾道が劇的に変わる“劇薬”スウィングがあった!

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、一気に上達するか、それとも逆効果となるか、ある種“劇薬”ともいえる極秘スウィング法を紹介します!

使うタイミングが要となる
“劇薬レッスン”の全貌はいかに?

上杉 いや~、いいですね、午前中のスループレーは。

中井 アマチュアの方の中には、スコアよりもゴルフ場での“昼ビール”のほうが重要だ、と考える方もいるようですが……スルーだとプレーのリズムもよくなるし、いいですよね。

上杉 やっぱりゴルフはスルーですよ。“スルー推奨”ってやつです。

中井 それはちょっと意味が違う気がしますが……。まあ、せっかく早く終わったし、本日はしっかり練習しましょう。

上杉 そうしましょう。なんか、最近伸び悩みを感じているんですよね。一時期はグングン上手くなっている実感があったのですが……勝みなみ選手的な勢いが足りていない気がします。

中井 この4月に高校生になったばかりの少女と、この5月に40代も半ばを越えたおじさんを同列に論じることはできませんよ、上杉さん。しかし、上杉さんの上達がある意味では“踊り場”に差し掛かっていることも事実です。

上杉 ミゲル・アンヘル・ヒメネスやフレッド・カプルスのように、50歳を過ぎてもマスターズで優勝争いを繰り広げる選手もいますが、普通に考えたら50を過ぎたらシニア入りですからね。私がマスターズに出場するために、残された時間は少ないわけですから、踊り場状態じゃ困ります。やはり、勝みなみ選手のようにここから先は独学で突き進んだほうがいいのでしょうか?

中井 そんな悲しいことを言わないでください。実は、「一気に上達するか」「一気にスウィングが崩れるか」ふたつにひとつという“劇薬レッスン”があるんです。

上杉 そんな素晴らしいレッスン、なんで今まで教えてくれなかったんですか! すぐやりましょう、それ。

中井 博打が好きですね……その“劇薬”は、使うタイミングを間違えると本当に逆効果になってしまうのですが、今の上杉さんなら大丈夫でしょう。

ボディスウィングが身についているからこそ
グリップエンドがボールを指す打ち方が生きる

162
“劇薬”の効果を発揮した上杉のスウィング

上杉 で、どんなレッスンなんですか?

中井 カンタンです。ダウンスウィングで、グリップエンドがボールを指すようなイメージで、クラブを振り下ろすだけ。

上杉 ん? それって、この連載で「やってはいけない動き」として過去に紹介されていた気がするんですけど。

中井 おっしゃる通りです。これは、タメをつくるような動き。僕が教える前の上杉さんが意識していた動きです。

上杉 つまり……元々の私の動きが結局正解だった、人間万事塞翁が馬だった、つまりこういうことですか?

中井 それは違います。「グリップエンドがボールを指す」打ち方は、ある程度ボディスウィングが身についた人でないと、効果がない、むしろ逆効果になってしまうアドバイスなんです。だから、手の動きでスウィングしていたころの上杉さんにとっては、「やってはいけない動き」でした。

上杉 タメをつくって球をつかまえるはずが、手元だけ先行してスライスになっちゃうんですよね。そして急に手を返せばチーピン。このイメージは、たしかに私が捨て去ったものです。

中井 その通りです。ところが、手を使わないボディスウィングができるようになると、このイメージが有効になるんです。ちょっと試しに打ってみましょうか。

上杉 了解です。ダウンでグリップエンドをボールに向かうイメージを持てばいいんですよね……とりゃーっ(と、打つ)。

中井 ……。

上杉 ……。

中井 ……。

上杉 ……うーん、すごい球が出ちゃいましたね。

中井 ……まさに、連載はじまって以来最高の球。今日イチならぬ年イチならぬ、“連載イチ”の弾道でしたね、今の。

上杉 しかし、なんで一発でこうも変わってしまうんでしょうか。

中井 カンタンです。上杉さんは、手を使わないボディスウィングができてきた。しかし、唯一クセとして残ってしまったのが、極端にインサイドに上げて、その反動でアウトサイドからクラブが下りる「オーバー・ザ・トップ」の動きです。

上杉 あー、例の。

中井 この打ち方は、クラブが絶対に寝ない打ち方。クラブが寝ないのは基本的にいいことなのですが、あまりにもアップライトすぎる打ち方なため、フェースの開閉が極めて起こりにくいんです。しかし、グリップエンドがボールを指すように打つと、自然と適正なところまでシャフトが寝るし、フェースが開くわけです。それを手の動きで行った場合、フェースが開いたままインパクトを迎えてしまうのですが、ボディ主導でスウィングができていれば、自然なフェースターンが起こる……。

上杉 中井プロ、ちょっと話が難しくなりすぎてわけがわかりません。

中井 失礼しました。ココは僕のスウィング論の根幹にもかかわる部分なので、次週しっかり解説します!

 

“劇薬”となるか“良薬”となるか……。すべてはボティスウィングが身についているかいなかにかかっているという今回のレッスン。すでにその技術を身につけていた上杉は、“連載イチ”の弾道を打ち出したのだ! 次回はさらに、詳しく解説していきます。ということで来週も、目指せ、マスターズ!



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