僕のマグノリアレーン

2014.04.04

【第158回】
マスターズ開幕直前、恒例の大予想!

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、いよいよ来週開催されるマスターズに合わせて、優勝者を予想します。

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タイガー不在のマスターズ
今年の注目株は意外なあの選手!

上杉 ついに来週に迫ってきましたね、私が今年も出場しないマスターズが!

中井 なんか、日本語おかしくないですか? ともあれ今年も楽しみですね、マスターズ。

上杉 楽しみですね~。でも、直前になってタイガーが欠場を発表。ミケルソンもなにやら体調面に不安を抱えているようですね。

中井 タイガーは初出場した95年からの19年連続出場が、20年目にして途絶えてしまいました。

上杉 我々ファンにとって、20年ぶりに「タイガーのいないマスターズ」になるわけですね。

中井 その通りです。この20年間、調子の良し悪しはありましたが、マスターズの主役は――それはゴルフ界の主役という意味ですが――つねにタイガー・ウッズでした。タイガーも39歳。今大会は、「タイガーのいないゴルフ界」という、決して遠い未来ではないゴルフ界の未来をシミュレートする大会となるかもしれません。

上杉 私も5月で46歳ですからね……シニア入りが視野に入ってきました。

中井 恐ろしい……と暗くなっていても仕方ない。今年もいきますか、恒例のマスターズ優勝者予想。

上杉 私は毎年「タイガー」と言い続けてきましたが、欠場ですからね……うーん、困った。あれ、思ったよりも「本命不在」ですね、タイガーのいないマスターズは。

中井 僕は去年から「本命はジェイソン・デイだ」と言っていましたが、彼も左手親指の故障を抱えているんですよね。オーガスタナショナルGCは得意不得意が激しく分かれるコースですからね。タイガー、ミケルソンといった複数優勝者、あるいはデイのような毎年優勝争いに顔を出す選手が欠場あるいは調子を崩しているとなると、本当に予想が難しいですよね。

上杉 あとオーガスタと相性のいい選手と言えば――カプルス?

中井 たしかに、フレッド・カプルスとオーガスタの相性は抜群。ただ、やはり年齢的な衰えからか、最終日に崩れるケースが多いんですよね。

上杉 となると、昨年優勝したアダム・スコット?

中井 当然上位に顔を出してくるべき選手ですが、2012年、サンデーバックナインで大逆転をくらった全英オープンがいい例ですが、昨年末のオーストラリアオープンや今年に入っての試合でなど、最終日に崩れて勝ちきれない試合が目立つんですよね……。

上杉 となると、中井プロが同じ契約先のよしみでいつも応援するウエストウッド?

中井 リー・ウエストウッドは、2010年のマスターズでミケルソンに最終日逆転負け。異様なまでにメジャーに縁がないですからね。応援していますが、うーん、どうでしょう。

上杉 タイガーもミケルソンもデイもカプルスもアダムもウエストウッドもダメとなると……カブレラ?

中井 カブレラ……!

上杉 ……ありますね、アンヘル・カブレラ。

中井 カブレラって、過去に5勝を挙げているんですけど、そのうち2勝が2009年のマスターズを含むメジャーなんですよね。ちょっと以上に勝負強い。昨年もプレーオフまで進んでいて、優勝したアダムを相手に敗れはしたものの正直優勢でしたからね。うーん、あるぞ、カブレラ。

天候によって七変化するオーガスタ
予想がつかないからこそ面白い!

「マスターズに挑むこと」がプロ入りした動機のひとつだという松山英樹プロ

松山英樹上杉 ところでもっとも重要な人物を忘れていませんか?

中井 その通り。松山英樹プロですね。

上杉 そうですよ! なんといっても2011年のマスターズローアマ。2012年もアジアアマを連覇して出場。昨年こそ出場を逃していますが、彼がプロ入りした動機のひとつが、マスターズに挑戦すること。プロとなって初めて挑むマスターズは、並々ならぬ気合が入っているはずです。

中井 松山くんが優勝しても、僕は正直驚きません。それくらいの実力の持ち主です。あとは天候ですね。それによって、オーガスタがどのように仕上がっているか。

上杉 天候?

中井 たとえば、雨がまったく降らずに乾燥した晴れの日が続くとどうなりますか?

上杉 肌荒れ?

中井 違います。グリーンが硬くなり、ボールが止まりにくくなりますよね。そうなると、明らかに飛ばし屋が有利になる。オーガスタのバックナインはなんだかんだでバーディ、イーグルの奪い合いですから、ティショットで飛距離を稼ぎ、セカンドを短い番手でピンデッドに打っていくほうが圧倒的なアドバンテージとなりますから。

上杉 たしかに。とくに13番、15番といったパー5でスコアを伸ばせないと、グリーンジャケットが遠のきます。

中井 逆に長雨が続いたり、極端な暑さ寒さに見舞われると、コースが「いつものマスターズ」ではなくなる。そうすると、常連選手やオーガスタを得意とする選手ほど、パットのタッチが合わなくなったりして、勝利を逃すケースもあります。飛ばないザック・ジョンソンが優勝した2007年などは、このケースですね。

上杉 面白いですね。テレビ中継をただ観るだけではなく、今年のジョージア州がどのような天候で、それによってオーガスタナショナルがどのようなセッティングになっているか、そこまでを考えてみようじゃないか、と。

中井 「本命不在」だからこそ面白い。そういうマスターズを期待したいですね。

上杉 「本命不在」かつ「上杉不在」ですからね。なにが起きてもおかしくありません。

中井 「上杉不在」は勝負の行方に一切影響がない気がするんですけど……。

 

今年のマスターズは、残念ながら大本命のタイガーが不在。ガックリくる上杉と中井だが、果たして、ふたりの予想は的中するのか!? というわけで来週も、目指せ、マスターズ!



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