僕のマグノリアレーン

2014.02.28

【第155回】
スウィングはラクせよ!

僕のマグノリアレーン

マスターズを目指してゴルフに夢中な日々を送るジャーナリスト・上杉隆とレッスン担当のプロゴルファー・中井学。今週は、意識を変えるだけでゴルフが変わるお話です。

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寒さでいやいやラウンドした
上杉のスコアは……

上杉 あー、もう、寒い! もうすぐ3月だっていうのに、なんでこんなに寒いんですか。

中井 大雪もありましたし、今年の冬は長いですね。

上杉 こんな寒くちゃスコアになりません。中井プロ、取材なんてやめて、鍋焼きうどんでも食べに行きましょう。

中井 ふふふ、上杉さん、甘いですね。こんな寒さだからこそ身に着けられるスウィングもあるんです。さっそくスタートしましょう!

上杉 ええ~っ。

 

※ハーフ終了

 

上杉 寒い寒いと文句を言い続けること9ホール。不思議なことにスコアがすごくいいんですけど……。

中井 今日の上杉さんのゴルフ、とてもよかったですよ。とくに、ティショットがまったく曲がらず、安定していたのが好スコアの要因だと思います。ご自身では、どこに気を付けてラウンドしていましたか?

上杉 気を付けるもなにも、この寒さですからね。いつも通りカラダの回転で打つことを意識していただけです。

中井 素晴らしい。まさに、以前の連載で提唱した「厚着は練習器具」説。それに加えて今回の上杉さんは、「寒さ」に気を取られた結果、カラダの動きが実にシンプルでした。飛ばそう、曲げたくないという邪念がない状態でラウンドした結果、意識が「カラダの回転で打つ」という一点に集約されたのが、好結果を生んだのです。

上杉 っていうか、そもそも最近ミス自体が減ってきた気がします。

中井 それも、カラダの回転だけで打つという意識が徹底されてきたことが大きいと思います。以前の上杉さんは、「飛ばそう」と考えるとカラダの上下動が激しくなってミスをし、「真っすぐ飛ばそう」と考えると、フェースをターゲット方向に押し出すように使って、かえってスライスしていました。

上杉 私のことをそんなふうに見ていたんですね……。

カタチにとらわれず
"ラク"に振ろう!

155「カラダの回転で打つ」ことだけを意識したことが好結果につながった上杉

中井 読者のみなさんは、プロのレッスンを頻繁に受けていれば、よくなるのは当然だと思われると思います。しかし、実態はそうではありません。まず、上杉さんはふだんまったく練習をしません。

上杉 ふふふ、照れますね。

中井 1ミリもほめていないです。練習しないでこれだけ上達しているんだから、もし仮に練習を週イチでもしてくれていれば……。まあ、それは言ってもせんなきこと。上杉さんの中で一番変化したのは、「意識」。ここが大事なんです。

上杉 意識はたしかに大きく変化しましたね。以前はカラダを大きく捻転させて深いトップを作り、そこから右ひじを絞ってタメを作り、インパクト直前までタメたクラブをインパクトで一気にターンさせる。そういった考え方でした。

中井 ポジション重視、カタチ重視の考えですよね。このようにスウィングを考えている人は、上杉さん以外にも非常に多いと思います。それが、たとえば今日のようなラウンドでは、寒さに気を取られた、という外部要因ではありますが、「カラダを回すだけ」という意識だけでプレーができるようになった。これが極めて重要なんです。

上杉 なんか、ラクなんですよね。余計なことを考えなくて済むので。

中井 それとっても大事です。日本人ゴルファーは、ゴルフ道というかスウィング道というか、ある種の職人芸のようにゴルフスウィングをとらえているように思うんです。茶道に多くのお点前があるように、スウィングにも細かいチェック点があり、それらをクリアしなければいいスウィングができない、というふうに考えてしまう。でも、それってかえって上達を阻害する要因なんです。「カラダを回す」、考えるのはそれだけ。その意識の変化だけで、ゴルフがガラッとラクになる。スコアメークのためには、スウィングはいくらでもラクをしたほうがいいんです。

上杉 では、私は今後も「ラクしていいスコア」を追求し、練習は一切しないことにします。

中井 それとこれとは話が別なんですけど……。

 

チェックポイントが多すぎて、かえってスウィングがぎこちなくなる……「耳が痛い」というゴルファーも多いことでしょう。コースでは、考えるのは「カラダを回す」ことだけ。次回のラウンドで是非、意識を変えてみてください。ということで来週も、目指せ、マスターズ!



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