僕のマグノリアレーン

2013.03.14

【第108回】
「左」を消し去る! カット素振り

僕のマグノリアレーン

2013年3月8日、午後4時頃――上杉は「東京都アマ予選」をホールアウトし、後続のスコアを待っていた。スコアはカットラインぎりぎり。果たして上杉は予選を通過することができたのか――!?

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東京都アマ予選に出場した上杉。
結果はいかに……?

<八王子CC、レストラン>
上杉 で、どうですか……状況は。

担当編集 あとは最終組の成績発表を残すのみで、たぶん大丈夫だとは思うんですが……。4人全員が70台で上がってきたりするとヤバいかも、という状況です。

上杉 ……シビれますね、それ。

担当 こっちもシビれますよ、本当に。連載の今後も大きく変わるんスから。

上杉 ああ~、もう。なんで最終ホール「8」も叩いてしまったんだっ。トリでも楽々通過だったのに。

担当 ……僕も心からそう思います。あっ、最終組の成績が発表され始めましたよ! 見にいきましょう!

上杉 ちょ、ちょっと待ったっ、心の準備が――。
<リーダーボード前>
担当 ……うおおっ! 上杉さん、おめでとうございます。通過しましたよ、予選!

上杉 本当ですか?

担当 間違いないです。

上杉 ――ははははは。はーっはっはっはっは。いや~、楽勝でしたね。ま、しょせん予選は通過点に過ぎません。

担当 ……1分前まで雨に濡れた子猫のような感じだったのに、一瞬で豹変しましたね。

上杉 終わりよければすべてよし。ふふふ、はじまりましたね、私の国体への道が――。

担当 この連載の趣旨は、「国体を目指す」じゃなくて「マスターズを目指す」なんですけど……。
<後日>
中井 ――なるほど。まずは予選通過おめでとうございます。

上杉 ありがとうございます。いやー、完璧なゴルフでしたね。なにしろ14ホールを4オーバーでプレーしましたから。

中井 上杉さん、ゴルフは18ホールでプレーするもの。あとの4ホールはどうだったんですか?

上杉 言わなきゃダメ?

中井 ダメ。

上杉 3番から16番までの14ホールで4オーバー。残りの4ホールは……トリ、ボギー、ダボ、ダブルパーの10オーバーです。

中井 なるほど、スコア「86」というわけですね。しかし、4ホールでそれだけ叩いて……ある意味お見事です。

上杉 ボギー、ダボ、トリ、ダブルパーのある意味サイクルヒットですからね。WBCの日本代表もビックリの猛攻でした。

中井 侍ジャパンには連打が欲しいところですが、ゴルフで連打は必要ありません。しかし、大たたきの原因はなんですか?

上杉 出だしの10番ホールのトリは、ティショットでの右プッシュのOBが原因。次のホールは動揺してボギー。上がりの8番は3パットのダボ、9番はセカンドでやはり右OBを打ち、その後の寄せでチャックリした結果のダブルパーです。

中井 ミスは仕方ありませんが、OBはいけませんね。3パットももちろんNGですが、八王子CCの高速グリーンでは、3パットひとつに収めたのはむしろ立派です。

上杉 えへへ。

右プッシュのOBを防ぐには
極端なカット素振りがいい!

1082OBを打ちながらも都アマ予選を通過した上杉
中井 ひとまず今日は、OBをなくす「特効薬」をお教えします。上杉さんがOBを打ったのは、ティオフのドライバーショットと、フィニッシングホールのセカンドショット。いずれも緊張するショットです。そういうときって、体を回転させるのが怖くなり、ついつい手でおっつける動きが出てしまう。しかも、どちらも「左にいかないように」打った結果出ていますよね?

上杉 いや、10番ホールは右OBで、右にいかないように左を向いたのに出てしまったんです。

中井 ゴルフの難しいところなのですが、左を向いた段階で、「もっと左にいったらヤバい」という心理が働くんです。ただ、それを言い出したらキリがないのでここでは無視します。とにかく、上杉さんの右プッシュは、①緊張下で②左に行きたくないときに、出ている。

上杉 そうなりますか。で、どうしたらいいんでしょう。

中井 簡単です。本選では出だしホールと最終ホールで入念に「カット素振り」をしてください。

上杉 なんですか? カット素振りって。

中井 スウィング改造後、ここ2年くらいのタイガー・ウッズがしきりにやっている動作です。たぶん、上杉さんや僕マグ読者なら、見覚えがあるはずですよ。スタンスを大胆にオープンにして、スタンスなりに振る素振りを2、3度繰り返し、そのあとスタンスをスクェアに戻して打つ。これだけで、右へのすっぽ抜けはなくなります。

上杉 え~、カットに素振りしたら、余計に右にいきそうなんですけど。

中井 それがそんなことないんです。右プッシュが出る原因は、体が止まり、手で合わせにいった結果、左わきが空いてしまい、ヘッドがターンできなくなること。それを防ぐには、極端なくらいカットに振って、左わきが締まった状態を体に覚え込ませるのが一番なんです。

上杉 それだけでいいの?

中井 それだけでいいです。自分で「左わきを締めよう」と思うのではなく、カット素振りにより結果的に左わきが締まる。この状態がいいんです。素振りの段階でオープンにしたスタンスをスクェアに戻せば、球は絶対に左にはいきません。つまり、意識のなかで左サイドへの恐怖を完全に消すことができる。上杉さんの場合、右へのミスは左への恐怖が根本原因としてありますから、それがなければあとは思い切り振るだけです。

上杉 ふふふふふ、はーっはっはっは。

中井 どうしちゃったんですか、急に。いやあ、春だなあ。

上杉 どうしたもこうしたもありません。仮にOB2発がなければこの間のスコアは「82」。今からしっかり準備をすれば、本選では70台で回ってこられます。70台半ばのスコアをふたつ並べれば、ベストテンが見えてきます。ベストテンに入ったら、国体予選と関東アマ予選、ふたつの参加資格が得られる……はじまりましたよ、マスターズへの道がっ。

中井 なんとなく実現性があるように感じられるから不思議だ……こうなったら手始めに、いっちゃいましょう、国体!

 
というわけで、「僕のマグノリアレーン」は次週より「僕の国民体育大会」と名前を変えてお送りします……というのは冗談ですが、ひとまず本気で国体を目指してもらいます。目指せ、国体! 目指せ、マスターズ!



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