僕のマグノリアレーン

2013.02.08

【第103回】
「お尻」で打てば、真っすぐ飛びます。

僕のマグノリアレーン

「マスターズを目指す!」そう宣言した上杉隆と、それをサポートするプロゴルファー・中井学の二人三脚ゴルフレッスンドキュメント、通称僕マグ。今週は上杉がなにやら怪しい新打法で開眼したようだが……?

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とあるレッスン記事を読んで
急に飛距離アップした上杉だが……

上杉:ふふふ、中井プロ。

中井:どうしたんですか、上杉さん。

上杉:実は、驚異的な飛距離アップに成功したんです。

中井:ええっ、最近飛距離アップレッスンをしていなかったのに。いったい、なにがあったんですか。

上杉:とあるゴルフ雑誌に載っていたレッスン記事を読んだんですよ。そこに、ハーフウェイダウンの状態で、グリップエンドをターゲット方向に向ける意識で打つと飛ぶ、と書いてありました。それを試したら本当に飛んだんですよ、これがまた。

中井:……ちょっと一球打ってみましょうか。

上杉:お安い御用です(と、打つ)。うぎゃーっ、チーピンだっ。おかしいですね。もう一球……。

中井:もう大丈夫です。上杉さん、そのイメージは大変危険です。というか、今までやってきたことの“真逆”じゃないですか、その打ち方。

上杉:そうだっけ?

中井:そうです。基本的に、そのイメージはクラブをタメて、それを一気にリリースさせることで飛ばす打ち方です。たしかに一発の飛距離はあると思いますが、ちょっとタイミングが合わなくなると、今みたいにチーピンが出たり、右へのプッシュスライスが出たりします。

上杉:えっ、そうなの?

中井:毎日練習できるツアープロならそのイメージでも上手く当てることができるかもしれませんが、春夏秋冬季節に一回くらいしか練習しない上杉さんには無理です。

上杉:甘いですね、中井プロ。私が練習するのは約半年に一度です。

中井:自慢しなくていいです。いいですか、もっとも体のエネルギーを使うことができ、もっとも効率よく仕事させることができるのは、あくまで手を使わないボディスウィングです。そうだな……ちょっとヘッドカバーを貸してください。それで後ろを向いてもらえますか?

上杉:ちょっと、中井プロ! 人のお尻に触るのはやめてください。

中井:誤解を招くような発言はやめてください。なんで好き好んで上杉さんのお尻を触らなくちゃいけないんですか。読者のみなさんに説明すると、ドライバーのヘッドカバーの裾の部分というか入口の部分というか、とにかくそこを上杉さんの右の尻ポケットに入れました。

上杉:たまにこの状態で打つ人いますよね。ヘッドカバーのクラブヘッドを包む部分がブラブラ揺れて、どうにも落ち着きません。

体で振る感覚を身につけるには、
ヒップターンを意識しよう!

103お尻のポケットにヘッドカバーを入れて打つ上杉。結果は……
中井:では、そのままもう一度ドライバーを打ってみてください。

上杉:このままですか? なんかやりにくいな……まあいいや(と、打つ)。あれっ、なんだかやたらといい球が出た。

中井:でしょ? このように、お尻にヘッドカバーを差してスウィングするだけでも、体で振る感覚が出てきます。

上杉:体というかお尻ですよね。

中井:前にも言った気がしますけど「ボディターン」って実は和製英語なんですよね。アメリカでは、「ヒップターン」という言葉のほうが一般的。ヒップターンとか、ショルダー(肩)ターンとかは言いますが、ボディターンとは言いません。実際、体を回すイメージよりも、お尻を回すイメージのほうが体が水平に回り、余計な動きをしません。これ、練習法としてもいいんですよ。右の尻ポケットにヘッドカバーを入れて、体を回す。ヘッドカバーが右腰に当たるように振れば、キチンとヒップターンできています。

上杉:たしかに、手だけで振るとヘッドカバーが右腰に当たらないですね。

中井:「手打ちはダメ」というのはゴルファーなら誰しも分かっています。そして、みんな「俺は体の動きで振ってるぜ!」と思っている。しかし、そうやって意識していても実際はできていない人が大半なんです。だから、定期的にこのような簡単なドリルをするだけでも、キチンと体を回せているかのチェックになるんです。

上杉:でも、なんで体じゃなくてお尻なんですか? 中井プロがお尻に強い執着心がある、といった理由でしょうか?

中井:え~と、違います。お尻を回すというのは、要するに骨盤を旋回させる、ということなんです。そして、骨盤は腰椎に連結されている。たまに、「背骨をねじる」といった表現をする人がいますが、実際は背骨(腰椎、胸椎、頸椎)はほんのわずかしかねじれません。お尻を回すことで骨盤を旋回させる動きが、実際は上半身をもっとも効率よくターンさせられるんです。ヒップターンの動きこそが、下半身リードのカナメであることも忘れてはなりません。

上杉:ほほ~。中井プロ、意外と詳しいですね。

中井:意外と、が余計です。

上杉:さては引退後は接骨院かなにかを開業する気ですね?

中井:え~っと、まだしばらくプロゴルファーでいる予定なんですけど……。

 
みなさん、「尻」です「シリ」! 意識すべきはソコだったのです。ゴルフシーズンも間もなく到来。今年は尻で飛ばしましょう。というわけで、目指せ、マスターズ!



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