僕のマグノリアレーン

2012.12.28

【第98回】
グリップは「ゆるゆる」よりも「一定」で!

僕のマグノリアレーン

元ジャーナリスト・上杉隆がプロゴルファー・中井学とともにマスターズを目指すという空想ゴルフレッスンドキュメント、通称「僕マグ」。早いもので、本年最終更新です。

第1回から読む   バックナンバー

2012年もあと僅かなこの時期に
中井プロが重大なことを告白!?

中井 いやはや、早いもので「僕マグ」も今年最後の更新です。年が明けたらこの連載も丸2年ですよ、上杉さん。

上杉 早いですね~。このたび安倍新首相が誕生しましたが、この連載が始まった2011年1月時点の首相はお遍路さん、じゃなかった菅直人さんですからね。

中井 なんと! 毎週ダラダラとレッスンしている間に、気が付けば日本の総理大臣が2回も変わっているわけですか。恐ろしいですね。

上杉 まったくです。それにしても、そんなに長い間レッスンしてもらっているのに、なぜ私の元にはマスターズからの招待状が届かないのでしょうか。

中井 マスターズに出場するためには様々な条件がありますが、煎じ詰めれば競技で好結果を残せばいつかは出られます。上杉さんの場合、今のところ「日本パブリックミッドアマ選手権関東予選・予選落ち」しか公式記録がありませんからね。もうしばらく時間がかかりそうです。

上杉 ナイスショットがたまたま木に当たり、さらに運悪く池に落ちたせいで予選落ちしたあの試合ですね。思い返しても忌々しい。あれが通っていれば、全国大会で優勝し、その資格で日本アマ、アジアアマ、そしてマスターズと順調にステップを上がるはずだったんですが……。

中井 そういう風に考えると、一瞬マスターズに出られるかも? と思えてしまうから恐ろしいですよね。とはいえ、上手くなってますよ、上杉さん。大分、手を振る割合が減ってきています。

上杉 たしかに。今は手を振る意識はまったくありません。正直、最初は半信半疑でしたが……。

中井 実は、ここで告白しなくちゃいけないことがあるんです。

上杉 中井プロ、たまに誤解されることがあるんですが、私には「そっち」の趣味はありません、申し訳ありませんが……。

中井 その「告白」ではありません。一体全体、なんの連載なんですか、これは。実は、僕も昔は思いっきり手を振ってゴルフをしていたんです。

上杉 なにっ。これだけ手を使うな腕を振るなと言っている中井プロが!

中井 そうなんです。でも、大きいケガをしたこともあって、手を振るゴルフに限界を感じて、体の動きだけで振るスウィングを追及していったんです。以前は「手7:体3」くらいの割合で振っていました。2年前の上杉さんが、「手8:体2」くらいでしたから、実は上杉さんの気持ちがよく分かったんですよ。

上杉 うーん、そうだったんですか。

中井 手を振ったほうが、より「振ってる気分」になりますし、飛びそうな気がする。だから、「手振り」から「体振り」に変えるのって、技術的にではなく、主に心理的に抵抗があって難しいんです。今は「手0:体10」の意識で振っていますが、明らかに今が人生でいちばん飛んでいます。

上杉 私自身、今年は大幅な飛距離アップに成功した一年でした。

体を使ったスウィングを体感するには
グリップの強さを一定にして振ろう!

098ミスが多い人は体と腕の割合の"ベストミックス"を探そう!
中井 勘違いしてほしくないのは、全員が全員「手0:体10」で振ればいいってもんでもない点です。プロのなかには「手2:体8」の人もいるし、アマチュアでも極端に体が硬い人などは「腕5:体5」だって構いません。ただ、ひとつだけ気を付けてもらいたいのは、たとえば「腕7:体7」じゃダメ。体も目一杯、腕も目一杯使うようなスウィングは、安定感がまったくありませんから。

上杉 そういうもんですか。

中井 そういうもんです。思い切り体をねじって体重移動をし、なおかつ積極的にアームターンも行うというスウィングは、一発の飛距離はあるかもしれませんが、お勧めしません。球筋が安定しない、ミスが多いという人は、体と腕の割合、そのベストミックスを探ってみることを勧めます。

上杉 「電力のベストミックス」みたいですね……。エネルギーもそうですが、スウィングも割合が大事なわけですか。

中井 その通りです。さて、それを受けて今週のレッスンはすごくシンプルにいきます。誰でも簡単に「体打ち」を体感できる方法です。

上杉 なんですか、それ。

中井 方法、というか考え方なんですけど、グリッププレッシャーをアドレス時からフィニッシュまで変えないように振るんです。ただ、それだけ。

上杉 それをレッスンと呼んでいいのでしょうか、中井プロ。

中井 これは究極のレッスンです。上杉さん、ちょっとドライバーを持って、ヘッドを僕の方に突き出してください。

上杉 はい。

中井 ヘッドを軽~く引っ張りますから、クラブがすっぽ抜けないように握ってください。

上杉 了解。

中井 今のグリップの強さが、上杉さんの最適な握り加減。あとはその感覚を最後までキープすれば、自ずと「体打ち」に近づきます。

上杉 意外と強めに握ってる感覚だな~。よく、「グリップはゆるゆるがいい」って言いませんか?

中井 うーん、必ずしもそうとは言い切れないと僕は思います。ゆるいと、スウィング中のどこかで力がグッと入りやすくなってしまうんです。指先に力が入る=力み。そして、指先に力が入るということは、手で振っているということでもある。逆に、ある程度のホールド感がある強さで握っておいて、その強さが変わらないように振ったほうが、手を使わない「体打ち」がやりやすくなるんです。

上杉 なるほど。たしかに、グリップの強さを変えないことを意識すると、体の動きだけで振らざるをえませんね。

中井 そう、そしてそれが「つねに体の正面にクラブをキープする」ということにつながるわけです。ダウンで、グリップはボール方向に1ミリたりとも動かない。動いたとすれば、それはグリップに力が入ったということ。反対に、グリッププレッシャーが一定に保たれていれば、グリップがボール方向に動いてフェースが開くといったこともなくなるんです。以上、2012年の「シメ」レッスンでした。

上杉 おつかれさまでした。2012年は、成人してから初めてアマチュア競技に参加したり、70台を連発したりと、ゴルフ的には飛躍の一年となりました。これもひとえに――私自身の持って生まれた才能のおかげです。

中井 ……そうですか。そりゃよかった、ははは(棒読み)。はぁ、これが一年の「シメ」かぁ……。

 
というわけで、今年も一年ご愛読ありがとうございましたー! 僕マグは愛されて連載100回目前。マンネリと言われないよう、今後も張り切って参ります。というわけで、みなさまよい年末ゴルフを! 次回は2013年1月10日更新予定です。まだまだ目指すぞ、マスターズ!



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運営会社 | プライバシーポリシー