僕のマグノリアレーン

2012.11.30

【第94回】
そのひじ抜くべからず。

僕のマグノリアレーン

「マスターズを目指す!」 そう宣言した元ジャーナリスト・上杉隆と、レッスン役を買って出たプロゴルファー・中井学。夢のオーガスタ目指して、二人三脚ゴルフレッスンドキュメント、今週はマンガ誌「ボギー」で漫画版「僕マグ」を描いてくれた秋本尚美先生が初参戦!

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中井プロは美化され、
上杉は"そのまんま"?

中井 さて今日は、雑誌「ボギー」に掲載の、マンガ版「僕のマグノリアレーン」を描いてくださった、秋本尚美先生をお招きしております。

上杉 秋本先生、素晴らしい作品をありがとうございました。ただ一点、気になるところがあるんです。

秋本 なんでしょう?

上杉 ズバリ、中井プロがやせすぎているんです。やせているのみならず、あたかも20代の美青年のように描かれています。しかし実際の中井プロはアラフォーで、やせてもいません。せめてもう少し腹を出すなどしないと、「嘘・大げさ・まぎらわしい」と言われる危険性があります。

中井 そっ、それを言うなら上杉さんだって、実物よりやせて描かれているじゃないですか。ねえ、先生。

秋本 ハハハ、まあ、マンガって、ある程度「美化」するものですから。

上杉 むむむ、その割に私のキャラクターはほとんど美化されていません。むしろ、知り合いからは「ウエスギが実物そのもので笑った」などと言われるんですけど……。

中井 うん、上杉さんは多少やせているものの、本当に“そのまんま”です。

上杉 どこかの県の前・知事みたいに言わないでください。いずれにせよ、中井プロは次号までにマンガのキャラクターに自分の体型を合わせる必要がありますね。

中井 ダイエットしなきゃなぁ……さて、では今週は70台でラウンドするほどの腕前を持つ秋本先生も一緒に、レッスンいきましょう。

秋本 よろしくお願いします。

上杉 実は、先週教えてもらったアプローチが、イマイチしっくりこないんですよね。

中井 じゃあ、ちょっと一球打ってもらえますか?

上杉 はい(と、打つ)。うーん、ちょっとダフリましたね、今のは。先週教わったように、テークバックでクラブヘッドが目線より内側(体側)に入らないように気をつけているのに、この始末。どうなってるんですか、一体。

中井 テークバックは悪くありません、ただ、フォローに難がありますね。

上杉 なに~、先週はテークバックさえ上手くできれば万事OKみたいなことを言っておきながら、恐ろしい男ですね。

中井 ていうか、上杉さんのフォローが特殊過ぎるんですよ。上杉さん、インパクト以降極端に左ひじを抜くじゃないですか。あれがダメなんです。

上杉 だって、私の英雄であるセベ・バレステロスはアプローチでインパクト以降左ひじを抜き、神業的なアプローチを見せるじゃないですか。

中井 あれは特殊なショットの場合です。もの凄く特殊なライからロブを打つ必要があるとか、フォローでクラブを振り抜くスペースがない場合とか、極端な左足下がりとか。セベの場合、左ひじを「抜かざるをえない」ような状況からのスーパーショットが強く印象に残る分、そういった誤解が生じてしまうんです。

アプローチも手打ちではなく
体の回転で打つ!

094ミケルソンのロブショット。左ひじは抜いていない
上杉さん、左ひじを抜かないことだけを意識して、もう一球打ってみてくれませんか?

上杉 なんか、あまり気が乗りませんが、やってみます(と、打つ)。あれっ、なんか、凄いスムーズにクラブが抜けました。

中井 うん、いいですね。左ひじを抜くと、クラブが急に浮き上がってしまい、トップのミスが出やすいんです。左ひじは腕の一部。左ひじを抜くということは、腕でクラブを操作するということです。アプローチも手を使わずにカラダだけで振る、これを忘れてはいけません。

秋本 そうなんですね、私もゴルフをはじめたころ、「アプローチでは左ひじを抜きなさい」と教わりました。

上杉 先生、それが違うんですよ。左ひじを抜くと手を使ってしまうんです。セベだって、実は左ひじを抜いていないんですよ?

中井 上杉さん、それはたった今、僕が説明しました……。たしかに、日本では「アプローチで左ひじを抜け」と教える人もいます。しかしそれは、下半身を止めて腕を振れという教えの延長線上にあるものなんですよね。腕だけでスウィングする場合、左ひじを抜かないとクラブの抜ける場所がつくれませんから。

秋本 じゃあ、最後まで体の回転だけで打っていいんですね。

中井 ええ、もちろんです。クラブは常に体の正面にある。この基本はゴルフ場で行う99%のストロークで共通する基本です。

上杉 え~、でも、ミケルソンとか左ひじを抜いてませんか?

中井 抜いてないんですよこれがまた。写真を見てもらえればわかりますが、ド派手なロブショットのイメージの強いミケルソンも、左ひじは一切抜きません。つまり、ロブショットを打つのにも、左ひじを抜く動きは必要ない。また、左ひじを抜く動きは次のホールのショットにも影響を及ぼすので、その意味でもやめたほうがいいですね。

上杉 先生、分かりましたか? あのミケルソンも、左ひじは抜いていないのです。

秋本 ホント、日常会話がそのまんま、マンガですよね……。

 
というわけで、マンガ版「僕マグ」はゴルフ漫画誌「ボギー」にて! この連載の雰囲気が、奇跡のように再現されています。ともかく、左ひじ抜くべからず! アプローチの新・合言葉を忘れずに。それでは来週も、目指せ、マスターズ!



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