僕のマグノリアレーン

2012.06.22

【第72回】
いつもココロに「練ラン」を。

僕のマグノリアレーン

「マスターズを目指す!」そう宣言した元ジャーナリスト・上杉隆と、それをサポートするプロゴルファー・中井学。はるかなる夢をめざし、できることをコツコツと! とりあえずこの夏、「パブリックミッドアマ選手権」に出場します。

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ニコニコ動画とのコラボ番組に
上杉、中井が揃って出演!

上杉 いやー、ものすごい盛り上がりましたね、「上杉隆の全米オープン勝手に実況中継」。

中井 史上初、ゴルフダイジェストとニコニコ生放送のコラボ番組ですね。僕も出演させていただきましたが、まさか4万人を超える人に観てもらえるとは思いませんでした。

上杉 私自身、最終ホールのグリーン上まで誰が勝つかわからない展開に、その後の北海道での生放送に間に合わなくなる危険性がどんどん高まるという緊張感が加わって、久しぶりにシビれました。

中井 上杉さん、日曜日に北海道で2ラウンドして、月曜日の午後3時55分から同じ北海道で生放送に出演が決まっているにも関わらず、この放送のためだけにわざわざ東京に戻ってきたんですもんね……。

上杉 「ニコニコ」の視聴者の多くはゴルフをやりませんからね。彼らにゴルフの魅力を伝えるのも、私の仕事のひとつ。北海道から東京トンボ返りごとき、お安いご用です。

中井 進行役の唐橋ユミさん、ゲストのえなりかずきさんのトークも素晴らしかったですね。とくに、えなりさんは後半、事実上の「メインMC」と化していました。

上杉 なんか、えなり君にはしきりに「上杉さんって、そういうキャラだったんですか」って言われましたよ。イマイチ意味がわかりませんが……。

中井 えなりさんは上杉さんの著作を読んだり、「朝まで生テレビ」を観てくれたりしていたようですからね。まさかこんな“暴走キャラ”だとは思いますまい。

上杉 誰が暴走キャラですか。私はいたって紳士的にMCをこなしたつもりです。まあ、若干「上杉マジメにやれ」「上杉隆ふざけ過ぎワロタ」、といったコメントもあったような気がしなくもありませんが……。いずれにせよ、えなり君とは、せっかく「ニコ生」で共演したんだから、今度は「朝生」で共演しようと誘っておきました。

中井 100%断られると思います。さて、そろそろ本題に入りましょう。

上杉 はい。7月3日の「パブリックミッドアマ選手権」の関東予選に向けて、会場であるオールドオーチャードGCに練習ラウンドに行ったんですよね。

中井 ええ。今週からはその模様をお話ししたいと思います。まあ、上杉さんには、練習ラウンド、いわゆる「練ラン」の重要性がよーく分かってもらえたと思います。

 

マネジメント力を養うには
練習ラウンドの気持ちでプレーしよう!

072練習ラウンドでレイアップしたのに池ポチャした上杉。「練ランマインド」があればミスは防げた……

上杉 当初、予選はすっ飛ばして東日本A地区決勝が行われる栃木のウインザーパークG&CC、もしくは全日本大会の舞台である徳島のコート・ベール徳島GCで練ランしようと思っていましたからね。危ないところでした。いや~、中井プロ。重要ですね、練習ラウンドって。

中井 そうなんです。さて、ここで読者のみなさまにもお伝えしたいことがあります。

上杉 ええっ! まさか、連載終了のお知らせですか!?

中井 違います。なんでようやく競技に出るところまでこぎつけたタイミングで終わらなくてはいけないんですか。僕が伝えたい、むしろ提案したいこと、それはいつでも本番を想定した練習ラウンドの気分でプレーする心掛け、いわば「練ランマインド」を常に持つことです。

上杉 「僕マグ」の読者は総じてレベルが高いと言われますが、さすがにみんながみんな競技に出るわけじゃないでしょ~。

中井 それはそうなんですが、そうだとしても、練ランマインドで日常のゴルフをプレーしてほしい。今回から説明する「練ランのコツ」を日ごろから実践すれば、マネジメント力がぐんぐん上がりますから。たとえば上杉さん、オールドオーチャードGCの2番パー5、覚えていますか?

上杉 忌々しい記憶として、鮮明に覚えています。ティショットをミスし、セカンドでレイアップしたにも関わらず、池に入れてしまったホールです。

中井 そうそう、距離が大いに残ったセカンドショット、右には池がフェアウェイサイドをグリーンまで続いているロケーションで、上杉さんは7番アイアンでのレイアップを選択しましたが、球がつかまり切らずに、池ポチャ――。

上杉 あれは誤算というか、偶然が重なったんですよ。たまたまティショットをミスし、たまたま7番でもわずかなミスが出た。たまたま落とし所に池が食い込んでいて、たまたま風も左から右に吹いていたんです。まさに「たまたま四重奏」が招いた悲劇です。大丈夫、もうコースも分かったし、本番で同じミスは繰り返しません。

中井 もちろん、そのように本番で同じミスをしない、それが練習ラウンドの大きな目的なのは事実です。でも、常日頃から「練ランマインド」を持っていれば、あのミスは防げたんですよ。

上杉 どういうこと?

中井 上杉さんが挙げた4つのミスのうち、「ティショットのミス」、これは仕方がありません。ミスは誰にでもあります。しかし、「アイアンの番手間違い」「コースレイアウトを把握していなかった」「風の読みを怠った」というのはマネジメントのミスで、はじめてのコースでも防げるミス。池に入れずに楽々パーがとれるはずだったんです。

上杉 なるほど、支配人に裏から手を回して、あらかじめ池を埋め立ててもらうわけですね。さすが中井プロ、黒いアイデアです。

中井 違います。ああ、違います。まず、右に池のある状況で7番を持ったこと。これ自体がミスなんです。上杉さんは、「フェアウェイウッドで届かない=7番で適当にレイアップ」という思考回路。それではダメなんですよ。周囲の状況や風向きを冷静に判断し、たとえば一番手落として8番で打っていれば、ただそれだけで防げた、パー、あるいはバーディが狙えたはずなんです。

上杉 うふふ、そう?

中井 今の話のどこに照れる要素があったのかわかりませんが、そうです。「レイアップ=7番」という適当思考に決別し、頭に汗をかくゴルフを普段からしていれば、ペナルティの1打は防ぐことができました。レイアップとはゴルフのゲームの中ではディフェンスに属するカードです。そのカードを切るのであれば、徹底的に、全力で守らなければいけません。ちょっと、全米オープンを思い出してください。

上杉 なんで突然全米オープンが出てくるんですか。

中井 予選会からカウントすればプロアマ9000人以上が参戦した全米オープン。そこから絞られた精鋭中の精鋭が4日間、72ホールを戦って、最後わずか1打差で優勝が決まるわけじゃないですか。競技に出るってそういうことなんです。7番を8番に変えなかったことで1打足らずに予選落ち。運でも実力でもなく、ほんの一瞬、考える努力をしたか、しなかったかで天国と地獄が分かたれる。そんなの、珍しくもなんともありません。常に本番とは言いませんが、常に練ランの気持ちでコースに臨む。そうすることで1打を守るゴルフができるだけの、マネジメント力が養われるんです。

上杉 なるほどな~。そういった気持ちで臨んでいなかったから、私はテレビ番組に出演する際、「本番なのに緊張感がない」と言われるのでしょうか。

中井 それとこれとは話が別な気がするんですけど……。

 

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、「僕マグ」は、上杉の競技挑戦編に突入したことで、レッスンのレベルが以前より高くなっております。やっぱりゴルフをするからには上のレベルを目指したい! だって、そのほうが楽しいし! ということで来週も、目指せ、マスターズ!



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