僕のマグノリアレーン

2012.06.14

【第71回】
夏ラフは根っこを切らずに葉っぱを切る!

僕のマグノリアレーン

「マスターズを目指す!」そう宣言した上杉隆とそれをサポートするプロゴルファー・中井学。マスターズへの遥かなる道を歩むため、ひとまず今は「パブリックミッドアマ予選」目指して二人三脚ゴルフレッスンドキュメント、進行中です。

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週刊GDとニコニコ動画がコラボ!
"僕マグ"のLIVE番組を配信!?

上杉 ついに、この「僕マグ」を飛び出して、私と中井プロが共演する日がきましたね。

中井 ああ、「週刊ゴルフダイジェスト」と、「ニコニコ生放送」のコラボ企画のことですね。読者のみなさんに説明すると、6月18日の月曜日、全米オープンの最終日を上杉さんと僕、さらにはスペシャルゲストを招いてネット上で勝手に実況中継する、というものです。

上杉 政治や原発問題、ジャーナリズムに関する番組には数えきれないくらい出演している私にとっても、“本業”であるゴルフの番組に出演するのは初めてですからね。

中井 なんでも、ニコニコ生放送にとっても初の「ゴルフ番組」だそうですね。

上杉 そのようですね。いや~、初のゴルフ番組に私を起用するとは、分かっていますね、「ニコ生」も。実況・上杉隆。解説・中井学。う~ん、自分で言うのもなんですが、かなりシュールです。

中井 分かっているというか勇気があるというか無謀というか……ともあれ、楽しい番組になるよう、私も努力します。

上杉 よろしくお願いします。

中井 さて、上杉さん、全米オープンといえばどういった印象がありますか?

上杉 実際に取材に行った経験から、やはりラフですね。私が目指すマスターズは「セカンドカットラフ」と呼ばれるセミラフしかありませんが、全米オープンの場合は膝丈くらいのラフがプレーヤーを待ち構えています。あれはキツイよな~。フェアウェイを外したら、即ワンペナみたいなものですから。

中井 その通り。全米オープンは、「世界で最もタフなトーナメント」なんて呼ばれますが、その理由は硬く・速いグリーンや、狭く絞られたフェアウェイもさることながら、なんといってもそのラフです。

上杉 日本でも、この季節はラフが元気ですよね。コースによっては、全米オープンとまではいかないまでも、ラフを伸ばしているコースもあるし……。

中井 ええ。ラフにどう対応するかは、この時期から夏場にかけての大きなテーマです。上杉さんが出場する“ミッドパブ予選”でも、ラフ対策はスコアの分かれ道。よし、今週はラフからの打ち方をレクチャーしましょう――さて、実はここまでの会話はゴルフ場のラフの中で交わされていたわけですが……。

上杉 説明が白々しすぎますよ、中井プロ――ああっ、いつの間にか私のボールがラフの中にある! いったいどうやって打ったらいいんだっ。

中井 上杉さんも十分に白々しいです。さて、小芝居はこれくらいにして、上杉さん、ラフにあるボールを打つとき、どのようなことを意識しますか?

上杉 私は基本に忠実なトラディショナル・ゴルファーを自認する男ですからね。芝の抵抗に負けないよう、ボールに対し直線的に打ち込んで、確実に脱出することを心がけています。うん、我ながら100点満点の回答ですね。

中井 残念ながら、50点です。でも、多くの人はそういう風に思っていますよね。しかし、それでは「根っこ切り」になってしまって、「葉っぱ切り」にはならない。つまりは飛ばない、曲がる、ということになってしまいます。

上杉 なにを言っているのか1ミリも理解できません。

中井 失礼しました。ではじっくりと説明しましょう。

 

ラフでは"打ち込む"のではなく
"クラブを短く握る"が正解!

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ラフでは打ち込む必要はないという中井プロ。その理由は……

中井 最初に正解から言うと、少なくともボールが完全に埋まってしまって、真上からでないと見えないくらいのラフでない限り、打ち方は一切変える必要がないんです。

上杉 ほほう。では、打ち込む必要はないということですか。

中井 そうです。よくアマチュアの方が、ラフにあるボールに思いっきり打ち込んでミスをして、「今のはラフの抵抗に負けた!」とか言うじゃないですか。あれ、大いなる勘違い。打ち込むことによって、ラフの「葉っぱ」ではなく「根っこ」が絡む。だから、手に抵抗を感じて、「ラフに負けた」と言ってしまう。ラフに負けているのではなくて、ダフっているだけなんです、あれは。ラフといえども所詮、草。根っこは抵抗力がありますが、葉っぱにさしたる抵抗力はありません。だから、リーディングエッジで葉っぱを切るイメージさえ持てば、あとは普通に打ってOKなんです。

上杉 ふーん、じゃあ、ラフな感じで簡単じゃないですか、ラフ。

中井 ラフな感じかどうかはともかく、簡単ですよ、日本のラフは。ただ、ひとつだけ気を付けなければいけないのは、「ラフにあるボールは地面の上にはない」ということです。フェアウェイにあるボールよりも、草の上に乗っかる分、少なからずティアップ状態になるんです。

上杉 あっ、思い出した! かつて私と一緒に「週刊ゴルフダイジェスト」で連載していたトップアマの田村尚之さんからそう教わったんだ。「ラフでは、ボールが地面から見て、たとえば『3階』にあるのか、『5階』にあるのかを意識して、その高さを振る」といった、独特の表現でしたが……。

中井 よく分かります。何階、というのは感覚派の田村さんならではの表現ですが、その高さにあるボールに対してレベルに振れば、リーディングエッジが葉っぱを切り、普通に打てる。そこを考えずに、ティアップ状態のボールに対し上から打ち込んでしまったら、フェースの上っ面に当たって、出るものも出ません。

上杉 でもな~、分かっていても難しいんですよね。地面より高い位置にあるボールを打つのって。

中井 簡単ですよ。クラブを短く握ればいいんです。

上杉 なるほど、ミート率を上げるわけですね。

中井 それが違うんですよ。よく「短く持つとミート率が上がる」なんて言いますが、あれは幻想。ふだん長く握っている人がいきなり短く持ったって、急にミート率が上がるなんてことは残念ながらありません。

上杉 では、なんのために短く持つんですか?

中井 ボールと自分との距離感を一定に保つためです。ボールが浮いているということは、その分ボールが自分に近づくということ。そうすると、ボールと自分との距離感が崩れて、前傾角度が浅くなり、体の回転だけで打ったときにボールに当たらない状況になってしまいます。ボールが浮いている分クラブを短く持てば、地面にあるのと同様の距離感で構えられるし、そのまま体の回転だけで打てば勝手にボールに当たります。まだまだラフに関しては語り足りませんが、ひとまず以上のことだけ頭に入れておいてください。

上杉 まあ、来週月曜日のニコニコ生放送の番組でもその辺の話ができればいいですよね。

中井 そうですね。みなさん、お楽しみに!

 
というわけで、週刊ゴルフダイジェストとニコニコ生放送がタッグを組んだ番組を、ぜひご覧ください! 事実上の「僕マグLIVE」。フリーアナウンサーの唐橋ユミさんも出演決定で、ますます見逃せません。というわけで、来週も目指せ、マスターズ!



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