僕のマグノリアレーン

2011.07.07

【第25回】
スライスさせたくないのなら「外から」下ろせばいいんです!

僕のマグノリアレーン

 「マスターズを目指す!」そう宣言したジャーナリスト・上杉隆と、それをサポートするプロゴルファー・中井学による二人三脚珍道中レッスン『僕のマグノリアレーン』。今週は、スライスを防ぐダウンスウィングのコツ!

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ゴルフが上手くなりたければ、
AKB48に学ぼう!?

上杉 中井プロ、いつも教えてもらってばっかりじゃ悪いので、今週はまず私が中井プロにレッスンしてあげようと思います。

中井 ええっ、いったいどうしたんですか、上杉さん。なにをレッスンしてくれるのでしょう?

上杉 まあ、いいからいいから。まず両腕を軽く曲げ、両手を顔の近くに持ってきてください。

中井 はい。

上杉 そうしたら、顔の左右の輪郭を隠すように両手を構え、手のひらを正面に軽く突き出すようにします。

中井 しました。

上杉 その状態から、左右の人さし指、中指をピンと伸ばし、逆に中指、小指、親指は握りこぶしを作るときのように、手のひら側に折りたたみます。これで、完成です。

中井 ……両手でピースサインを掲げるアラフォー男性(単身赴任中)が完成したのですが、これになんの意味があるのでしょうか。

上杉 分かっていませんね、中井プロ。このように、顔の輪郭を隠すようにしてピースサインを作ることで、愛くるしさを演出すると同時に、顔を小さく見せる効果、俗にいう小顔効果もあるという高等テクニックですよ。ちなみにコレはAKB48のメンバーから教わりました。

中井 オジサンが愛くるしさを演出しても、痛々しいだけな気がします。

上杉 そんなことはありません。ゴルフは最後のパットがホールに沈むまで、なにが起こるかわかりませんからね。

中井 それとこれとは話が別な気もしますが……。

上杉 まあ、私がマスターズで活躍し、私の小顔ピース写真がオーガスタの地元紙『オーガスタクロニクル』の一面を飾る日を楽しみにしていてください。あ、ちなみに『週刊プレイボーイ』で「AKB48でもわかるニュースの言葉」大好評連載中です。

中井 ……。うーん、でも、さすがは今もっとも勢いのあるアイドルですね。細かいところまで神経を使っている。これは我々ゴルファーも見習うべき点です。

上杉 あれ。なんかマジメな展開になってきましたね。

中井 いや、本当にそうですよ。顔の輪郭を隠せば小顔に見える、といったような「ちょっとした工夫」はゴルフの上達を考える意味でも、非常に大切なことです。

上杉 あ、言われてみればたしかにそうですね。

中井 今週はダウンスウィングのレッスンをしようと思っていたんですが、ダウンスウィングを成功させるには、まさにAKBの「小顔ピース」に通じる、ちょっとしたコツがあるんです。

上杉 なんと! 小顔効果のあるダウンスウィング。それは、全女性必見のネタですね。

中井 違います。残念ながら、小顔効果はありません。しかし、真っすぐ飛ばせる効果はありますので、ちょっとおとなしく聞いてください。

上杉 はい。

プッシュスライスを直す
常識破りの方法とは?

025AKB48直伝、これが“小顔ピース”だ!(注:ゴルフの上達とは一切関係がありません)
中井 上杉さん、チーピンもたまに出るけれど、いちばん多いミスは右に出て右に曲がるプッシュスライスですよね?

上杉 右斜め上空に美しく舞い上がったボールが、抜けるような青空の中で進路をさらに右に変えるやや気まぐれな弾道のことですか?

中井 それを世間ではプッシュスライスと呼びます。そして、プッシュスライスは、日本人ゴルファーの国民病とも言える、ほとんどの人が多かれ少なかれ悩まされるミスです。

上杉 日本人のみならず、タイガー・ウッズも調子が悪いとオーガスタの右の林に打ち込みますもんね。

中井 タイガーはともかく、上杉さんがマスターズで戦うためにはフェアウェイキープは必須ですから、プッシュスライスはぜひともなくしたいですよね。今週教えるのは、それを直すとっておきの方法です。もったいぶらずにいきなりお教えしましょう。ズバリ、外からクラブを下ろせばいいんです。

上杉 ちょっと待った! スライスを直すのに、外からクラブを下ろすなんてありえないでしょう! そんなことをしたら、スウィング軌道がますますカットになって、もっとスライスしちゃうじゃないですか。

中井 それが大きな誤解なんです。プッシュスライスの原因は、カット軌道ではありません。実際は、手の力でクラブをインサイドに下ろすことが原因。インサイドから入るから出球が右に出て、フェースが開いているからスライス回転がかかる。それがプッシュスライスです。カット軌道は飛球線に対して外から内にヘッドが入る軌道ですから、少なくとも出球はセンターから左方向になるはずじゃないですか。

上杉 あ、そうか。

中井 そうなんです。プッシュスライスの本当の原因は、極端なインサイド軌道。ならば、ちょっと外に下ろす意識を持つのがもっとも手っ取り早い方法なんです。ちょっと、実際に打ちながらレッスンしましょうか。あ、先週教えたように、バックスウィングで腕を積極的にローテーションさせるのも忘れないでください。

上杉 了解。その上で外に下ろすんですね。やってみます(と、打つ。やや右に打ち出された球が、軽くスライスして右ラフ)。あ~、ダメだ。

中井 うーん、まだまだですね。言いにくいことですが、この原因は「セベ」にあります。

上杉 聞き捨てなりませんね。私が世界一敬愛するゴルファーであるセベリアーノ・バレステロスに責任をなすりつけるとは。中井プロ! セベのなにが悪いというのですか。セベは無実だっ。

中井 落ち着いてください、上杉さん。ほら、上杉さんは中学・高校時代、セベのスウィング写真を研究してスウィングを作り上げたわけじゃないですか。

上杉 ええ、いかにも。

中井 それで、たしかにセベのスウィングは静止状態だとインサイドからクラブが下りているように見えるんですよ。でも、実際は腕のローテーションを行いながら、下半身主導でスウィングすれば、クラブというのは自然に飛球線の内側に入ってくるものなんです。それなのに、無理矢理インサイドに下ろそうとするから、ミスになっちゃうんですよ。いいですか、上杉さん。セベのように振りたいなら、セベのことは一瞬、忘れてください。

上杉 うーん、断腸の思いですが、セベに近づくためなら致し方ありません。

中井 そして、思い切って外に下ろしてください。これこそまさに、AKBの小顔ピースに通ずる、大いなる効果を発揮する小さなコツです。さあ、セベではなく、AKBになったつもりで振り抜いてください!

上杉 よーし、覚悟を決めました。思いきり外から下ろしますから、どこに飛ぶかはわかりませんよ! とりゃーっ(と、打つ)。

中井 (ボールの行方を見極める)

上杉 ……どこに飛びましたか?

中井 素晴らしい。完全なる“デッドストレート(ど真っすぐ)”ですよ!

上杉 本当ですか? 自分では、かなり外からクラブを下ろしたような感覚でしたが……。

中井 おそらく、意識の上ではそうなんでしょう。しかし、それで適正。今までがインサイド過ぎたんです。まるでセベが乗り移ったかのような、美しいダウンスウィングでした。

上杉 あんなに外に下ろすのが適正なのか~。

中井 自分では外に下ろしたつもりでも、ダウンではインサイドからクラブが下り、インパクトではフェーススクェアの状態でボールにコンタクトしています。このメカニズムはもっと説明が必要なので、来週さらに詳しく説明しますよ!

 
カット軌道で振っているからスライスする。そう思っている人は多いはず。週末の練習場では、思い切って外からクラブを下ろしてみてください! 上杉同様の“デッドストレート”が打てるかもしれません。是非、お試しを。それでは来週も、目指せ、マスターズ!



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