僕のマグノリアレーン

2011.03.10

【第9回】
「ダウンブロー」がダフリの原因!?

僕のマグノリアレーン

「マスターズに出る!」そう宣言したジャーナリスト・上杉隆と、それをサポートするティーチングプロ・中井学。はるか遠くのマグノリアレーンをめざし、先週に引き続き今週も、鶴舞CCでレッスンラウンドをプレー中だが――。

※マグノリアレーンとは……ゴルフの祭典「マスターズトーナメント」が開催されるオーガスタナショナルGCへの進入路。ここを通り抜け、マスターズに出場するのがすべての男性ゴルファーの夢なのだ。

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 ラウンド中、密かに敢行された
上杉のツイッター大作戦!

上杉 中井プロ、鶴舞カントリーって、「サイバーエージェントレディス」の開催コースなんですね。知らなかったなぁ。

中井 そうですね。去年からはじまった試合です。

上杉 そういえば、昨年ホリエモン(堀江貴文氏)に、「プロアマ(大会前に催される、プロとアマチュアが一緒にラウンドするイベント)に出てイーグル取った」って自慢されたんだよなぁ……。

中井 上杉さん、プロアマは出場したことないんですか?

上杉 ありません。まぁ、プロに恥をかかせるわけにはいきませんからね。

中井 僕、プロですけど。

上杉 中井プロは、運がいいだけなんです。あ、そうだ。ためしにツイッターのプロフィール画像をサイバーエージェントレディスのポスターに替えて、藤田さん(藤田晋・サイバーエージェント社長)にアピールしてみよう。もしかしたら、プロアマに呼んでもらえるかもしれません。

中井 また、突拍子もないことを……。それよりほら、ティグラウンド空きましたよ、上杉さん。

――3ホール経過――

上杉 (携帯電話を見ながら)おかしいな~。まったく反応ないなぁ。あのアメーバめ!

中井 それはそうでしょう。

上杉 お、いま反応がありました! 「サイバーエージェントのプロアマ出場のための練習ですか?」だそうです。いい流れですね~。


( ̄ー ̄) @takapon_jp RT @tom33_jp: @uesugitakashi サイバーエージェントレディスゴルフのプロアマ出場のための練習ですかにゃ? ホリエモンも出場するのかにゃ? (=・ェ・=?

――さらに2ホール経過――

上杉 おっ、ホリエモン(@takapon_jp)も反応してきました。ホリエモンは今年はまだプロアマに招待されてないみたいですね。


・_・) RT @takapon_jp: 呼ばれてないよ QT @uesugitakashi ( ̄ー ̄) RT@tom33_jp: サイバーエージェント レディスゴルフのプロアマ出場のための練習ですかにゃ? ホリエモンも出場するのかにゃ? (=・ェ・=?

――さらに3ホール経過――

上杉 おお! 来たー、成功です! 中井プロ。藤田社長がプロアマに誘ってくれました!


\(@^0^@)/ RT @susumu_fujita: 呼ぶよ。宜しければ上杉さんもRT@takapon_jp: 呼ばれてないよ QT @uesugitakashi ( ̄ー ̄) RT サイバーエージェント レディスゴルフのプロアマ出場のための練習ですかにゃ? ホリエモンも

上杉 いや~、うれしいなあ、私もついにトーナメント初出場ですよ。すごいですね、ツイッターの力は。RT(リツイート)三回だけで出場ですよ。

中井 おめでとうございます。ただひとつ、問題があります。

上杉 なに?

中井 上杉さんがツイッターに夢中で、全然レッスンができていません。もう、最終ホールです。

上杉 あ。まずいですね~、私のトーナメント初出場は4月末。残された時間は多くありません。中井プロ、どうにかしてください。

中井 プロアマ出場を「トーナメント初出場」と言っていいものかどうかはともかく、さらには、「マスターズを目指す」という本連載の趣旨から明らかに逸脱しているのもともかく、レッスンしないと連載が成り立たないのも事実。仕方ない、練習場でレッスンしましょうか。

上杉 そうしましょう。では、ホールアウトしたら練習場に直行ですね。ほら、中井プロ、なにやってるんですか。早くティショットを打ってください。

中井 なんだか、帰りたくなってきました……。

 

ダウンブローの意識に潜む
アマチュアの問題点……。

009練習場に移動し、上杉は早速アイアンを打ち始めた……
上杉 ラウンド中、私もただツイッターに夢中になっていたわけではありません。実は、いまのラウンドで明確な課題を発見したのです。

中井 なんでしょうか。

上杉 アイアンショットです。どうも、ダフリ気味なんですよね。今のままではサイバーエージェントレディス……じゃなかったマスターズで通用しません。

中井 たしかに、オーガスタではアイアンで正確な距離を打てなければ、勝負になりませんもんね。

上杉 しっかりとダウンブローに振って、華麗にターフを飛ばし、ベタピンにつけてパトロンの声援に応える。そのイメージはバッチリできているんですが。

中井 まさに、そのイメージが失敗の原因です。

上杉 ええっ、なんで? せっかく声援を送ってくれているパトロンに対し、無視というのはあまりにも……。

中井 そこじゃありません。「ダウンブローに振って」という部分です。「アイアンは上から下へ、ダウンブローに打ち込むものだ」という思い込み。これが、アマチュアがダフる大きな原因のひとつなんです。

上杉 でも、「アイアンはダウンブローに打て」は、ゴルフの常識中の常識じゃないですか。マスターズに6年連続で出場した名手・陳清波プロも「ダウンブローが大事だ」と口を酸っぱくして言っています。

中井 ダウンブローのことを、アメリカでは「ディセンディングブロー」と言います。ちなみに、ディセンディングとは、“下向きの”という意味です。僕は、ディセンディングブローは「下向きに振られる」、ダウンブローは「下に向かって振る」と、ニュアンスの違いがあると思っています。

上杉 今週は、レッスンプロというより英語の先生みたいになってきましたね、中井プロ。いや、中井先生。どうぞ、続けてください。

中井 ここでちょっとクイズです。もしゴルフのルールに「体を前傾させてはいけない」という条文があるとしたら、ボール位置はどこになると思いますか。

上杉 うーん、クラブの長さが変わらないとしたら、胸のちょっと下、みぞおちのあたりでしょうか。

中井 正解です。それがわかると、なぜ我々は前傾してアドレスしているのかが分かります。それは、地面にあるボールを打つためなんです。前傾しないと、軌道は地面に対しフラットになります。そして、前傾すればするほど、その軌道は地面に対して直角に近づいていくんです。ちょっと考えてみてください。仮に胸の前にあるボールを打とうとするとき、「ダウンブローに打とう」と考えますか?

上杉 そりゃ、考えませんね、当然。なるほど、前傾することにより軌道は自ずと下向きになるわけだから、あえて下向きに振ろうと意識する必要はないわけですね。

中井 その通りです。前傾している以上、クラブは自然にディセンディング、つまり下向きに振られるんです。だからこそ、ダウンブローに振ろうという意識をまずは取り払う。それがアイアンショットでダフらないための第一関門なんですよ。

上杉 なるほどな~。つまり、陳清波プロは間違っている、と中井プロは言いたいわけですね?

中井 チガッ! 違う違う! あ~、もう、本当に違います! ちょっと、この部分カットしてくださいよっ。

担当編集者 了解です。

中井 陳プロのおしゃっていることは100%正しいんです。でも、アマチュアのみなさんが誤解している部分が非常に多いのも事実なんですよ、本当に。

上杉 ほ~、そうなると、つまり、我々アマチュアが悪いということなんですね。 挑戦的です、中井プロ。

中井 もう、勘弁してください……。

 
ちなみに上杉、後日正式にサイバーエージェントレディスのプロアマ出場のオファーを受けた、とのこと。今年は女子プロたちの華麗なる戦いとともに、上杉のプロアマでの奮闘にも乞うご期待! この連載で結果は必ず報告します。というわけで、やや脱線気味ながらも、目指せ、マスターズ!



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